ホワイトストライプスなど、デトロイトのアツいバンドたちを題材にしたドキュメント映画「It Came From Detroit」で音楽の本質を映像に焼き付ける監督、ジェームス・R・ペティックス。彼は日本で、何かをやらかしてくれるのだろうか?期待の止まぬ、レア・インタビュー。
いつ頃から映画を作り始めたのですか?最初に影響を受けたものは?
映画撮るのは12か13才の時にはじめたんだ。友達とふざけたビデオを撮っていた。いつも俺がみんなを集めてビデオを撮って、あとで編集したりしていたから自然に「監督」になっちゃったんだよね。最初に影響を受けたのは「Saturday Night Live」や「The Kids in the Hall」みたいなアメリカのコント番組だったよ。一番簡単に作れるのがこういう短いお笑いのビデオだったから、そういうのをやっていたんだ。後から自分の映画を作り始めて、自分のスタイルを磨いてきた。たいていのありていなスタイルやジャンルをコピーするのは今まで避けて来たんだ。
あなたの映画、“Tokyo Below.”についてお聞きします。この映画は日本の音楽カルチャーについてのドキュメント作品ですが、この映画製作を通じてあなたが期待したり、予想していた事と違ったことはありましたか?
そうだね・・あれは当時芸術大学に通っていて、映像授業の卒論として作ったプロジェクトなんだ。最初から「絶対日本で撮るぞ」って決めていたんだよ。二年前友達に会うために日本に行っていたし、もう一目惚れだったよ。高校でも日本語を勉強していたし、侍映画とかアニメも大好きだったから、最初から日本のポップカルチャーに結構詳しかった。最初はアメリカのポップカルチャーの影響を描いたドキュメンタリーを撮りたかったんだけど、これは大雑把すぎると思ったんで、日本のロックシーンに絞った。インターネットでいくつかの日本のバンドにコンタクトしたら、プロジェクトに対しての反応がすごくよかった。東京に着いたら、このバンドらが仲間に紹介してくれて、徐々に「日本にはいろんなジャンルのバンドがいるんだな」ということに気づいた。あと、アメリカのように、ここ日本でもアンダーグラウンドが頑張っているのが見えた。日本のシーンに対して専門家ではなかったので、目的はただ滞在中にできるだけ習えることを吸収し、映画にすることだった。Bluebeard, /D/Stolemybear, 13th Month, I Am Yours, and The Blue Velvetsみたいな最高なバンドに会って、いろんなことを教えてもらった。 期待といえば、まあ、びっくりしたのは殆どの日本人はアメリカのポップカルチャーがJpopや映画に影響受けている事にあまり気づいていないことだったかもね。ただ、ロックミュージシャンはそれについて詳しく知っていたし、自分よりアメリカンロックに詳しかったよ!

日本・東京のミュージックシーンについて何か感じましたか?
東京のアンダーグラウンドシーンはとても大事だと思う。なぜかというと、やはりJ-popの影響が強い。どこに行っても、テレビ、街頭、ラジオで流れているから、逃げたいと思っても逃げられないような存在だ。やはり、理想な社会は代替物、「アウトレット」がなくちゃいけないと思うし、ロックシーンがそういうのを供給しているんじゃないかなと思う。東京のバンドはアメリカのバンドと同じようなものを弾いているけど、自分のものにして、ユニークなスタイルを作っていると思う。
“Tokyo Below.”に出ていたバンドたちとは連絡を取っている?
ほとんどのバンドは解散している。/D/Stolemybear と連絡とろうとしているけどね。東京のシーンに対していろいろと教えてくれる。でも正直言うとレオン(/D/Stolemybear のメインボーカル)とは最近話してないけどね。でも戻ってまた会いたいよ。
あなたが特にリスペクトしている人物は誰ですか?
自分のアートで生活できる人はみんな尊敬するね。僕もおなじように自分の作品だけに支えられるようになりたいね。他の人のためには働きたくないよ。あと、すごく尊敬している監督さんはTakeshiKitano, Stephen Soderbergh, と Terry Gilliam。彼らは期待に反して、新しい事に常に挑戦しているからね。
貴方は多くのバンドのドキュメントを撮る事に活動をフォーカスしていますね。なぜミュージシャンに焦点をあわせたのですか?好きなバンドとかはいますか?
いい質問だね。ミュージシャンというのはステージにも慣れているし、スポットライトに浴びるのが好きだからドキュメンタリーのモチーフにはぴったりなんだ。それに僕は音楽が大好きだし、音楽にあわせて映像を編集するのが好きなんだよ。今Dirtbombs, The Sights, and the Hentchmenみたいなデトロイトバンドに夢中だ。
貴方の新しい映画についてお聞きしますが、どのような作品でしょうか?
この四年間「It Came From Detroit」というデトロイトのガレージロックシーンの長編映画を造っていたけど、これはプロデュースパートナーのSarah Babilaと一緒に作成したんだ。「Tokyo Below」は個人的に成功したと思ったので、地元に帰ってそこでのシーンを描きたかった。当時はWhite Stripes がちょうどブレイクしていたところで、デトロイトの次のビッグなバンドがいつ登場するかというのでワクワクしていた雰囲気だった。

デトロイトの現在のシーンはどんな感じ?
今は殆どそういうワクワクとした雰囲気はないんだ。殆どのバンドはメジャーデビューしたけど、White Stripesみたいな成功はないね。the Dirtbombs, the Detroit Cobras, the Electric Six, and the Von Bondies みたいなある程度成功したバンドはライブツアーやアルバムで生活できているのが最高だけどね。でこういうバンドがアメリカをツアーしている間、デトロイトに新しいバンドを成長させる余裕ができたんだ。まだおもしろくて活気あるシーンだよ。僕はこの映画で忙しくて、あまりライブに行く機会はないけどね!(笑)
将来的なプランはどういった感じですか?別のバンドのドキュメントを撮りますか?それとも全く違うものを?
やっぱり違う事をやりたいな。この映画が4年間もかかるとは思っていなかった。全然後悔してないけど、次はミュージックビデオや短編映画みたいな短期のプロジェクトに集中したいと思う。次のドキュメンタリーのアイディアはいくつかあるんだけどね。だからいずれはまたこういうプロジェクトに関わっているだろう。また日本に戻ってなにか企画したいな。もう、あっちでミュージックビデオとかTokyo Belowの後編とかできたら、夢みたいに最高だよ!
ジェイムス、君にとって一番美しいものと、一番醜いものは?
一番美しいと思うのは、僕がした事や作ったものが誰かにとっての導きとなる事。一番醜いのは自分のポテンシャルを達せずに、人生の目的を無視してしまうことじゃないかな。
アートヤードで誰のインタビューを読んでみたいですか?
Dirtbombs のMick Collins(元ゴーリーズ「It Came From Detroit」に出演)だね。
アートヤードの読者、クリエイターたちにメッセージをどうぞ。
自分がもう既に持っているものでやりたいことはなんでもできるよ。クリエイティブに生きながら、努力すればそこから生んだ成功は次のレベルまで連れてくれるよ。
Director and editor James R. Petix is a metro Detroit native specializing in music video, documentary filmmaking, and commercial editing. Since graduating from the Savannah College of Art and Design in 2001 he has worked as an Avid editor cutting commercials and corporate videos in Detroit's advertising world. For the last four years, James has been documenting the local (and now internationally famous) "Garage Rock" scene for his first feature length film, It Came From Detroit. In his free time James is also a crappy musician, non-practicing cartoonist, and an avid collector of transforming robot toys.
Tokyo Below:
http://www.the-collective.net/~ikabushi/
It Came From Detroit: http://www.itcamefromdetroit.com












