GEISAI出身アーティスト山中カメラ。
音楽からアートへ。プロフィールに書かれた「特殊写真家」・・・。OCSやカメラ獅子など、その奇抜なアイデアで熱狂的ファンが急増中の山中カメラへインタビュー。
■山中カメラさんは小さい頃どんな子どもでしたか?
今はかなり引きこもり体質なのですが、小、中学校までは活発で明るい子供でした。その頃は学級委員とかやったり、クラスでやる劇もいつも主役とかでいわゆる人気者だったんですが、高校生くらいから勉強とかが全く出来なくなってしまって、失恋などもあって現在までずっと鬱々とし続けていますね。この世界へ足を踏み入れたきっかけは、やはり子供の頃の人気者という記憶があるので「自分は本当は何か出来る子なんじゃないか?」という自意識過剰からでしょうか。あとは単純に普通に就職するのが嫌だからといった非常に甘えた考えというのもあります。
■プロフィールには「特殊写真家」とあるんですが、かなり面白い肩書きですね。
そうですね。以前はパフォーマーとかアーティストとか色々名乗って来たのですが、どれにも当てはまらない気がして、、、尊敬する「とうじ魔とうじ」さんが自分のことを「特殊音楽家」と名乗っていたので真似しました。とうじ魔さんもそうだと思うのですが、ジャンルにあんまり縛られたくないというのはありますね。実際「こんな活動をしています」と人に説明するのがとても大変です。

■音楽(作曲)からアートへジャンルが変わったのは?
もともとは音楽の短大に通って作曲の勉強をしていたのですが、ピアノの練習とか音楽理論とかなんか色々難しくて、要は挫折したんですね。そんなとき写真に出会いまして、シャッターを押せば写るという手軽さに大変ショックを受けまして、プリントの面白さなども合わせてのめり込みました。当時は友人と二人で「裏写真部」というユニットを組んで活動していました。しかし、ただ写真を撮るだけでは面白くなく、自分のオリジナリティーも充分に発揮出来ないと思ったので、写真を映像化して自作の音楽を付けたのが今のスタイルの始まりです。
■おっぱいカメラ「オッパカメラシステム」や 「カメラすし」、「カメラ獅子」の話しを聞いていると、かなりインパクトのあるパフォーマンス作品が多い印象なんですが。
そうですね、やっぱり観念やコンセプトがいかに面白くても、出来上がって見せる物が面白くないと全く意味が無いと思うのです。コンセプチャルでありながら、パッとみて「面白い」「かっこいい」ものを常に意識しています。アートに興味の無い人や小学生などにも「面白い」と感じられる作品を作っていきたいと思っています。
■好きなアーティストは?
まずは特殊音楽科の「とうじ魔とうじ」さん。僕のすべてにおけるお手本のような人です。
音楽家では「YMO」ですね。高校生の時、ちょうど再結成の時期だったので。昔のアルバムをさかのぼって聞き込んだりして、音楽だけでなく、アートワーク、周辺のミュージシャンなどすべてに影響を受けました。その他、スティーブライヒやジョンケージなどの現代音楽にも影響を受けました。アーティストでは赤瀬川原平さん、明和電機さんとか「よくそんな事思いつくな〜」「面白いな〜」と思ます。写真家では石内都さん、そこいらの写真家とは格が違うと思います。あと、僕が写真を始めるきっかけになったのはドイツ現代写真家のユルゲンクラウケという人です。
■作品のイメージを思いつくのは何をしている時が多いですか?
嫌いなアーティストや、面白くない作品を見た時ですね。「僕ならこうする」とか「こんなもんでええの?」「こんな落書きが◯百万円!?」とか主に反骨の精神からヒントを得ています。
■今一番やってみたい事は?
アートでなら、カメラでシャッター音を演奏(同時に撮影)するオーケストラを作り、指揮者としてホールでコンサートを開きたいです。(ピッコロ奏者はミノックス、コントラバス奏者は8〜10というような編成)アートと関係ないのなら、25mプールを三ツ矢サイダーでいっぱいにして、その中で泳ぎたいです。きっとシュワ〜っとして気持ちいいと思うのです。飲めるし。小学校からの夢です。
■今後の山中カメラさんの展開は?
最近特に思うのですが、なんか芸人みたいに思われるところがあって、たまには真面目な事もやってみたいですし、一応写真家なのでパフォーマンスではなく、写真の展示やインスタレーションもやってみたいですね。あと、音楽だけの活動もしてみたいです。例えばカシオトーンだけのバンドとか組んでみたいですね。(メンバー募集中です)
■アートヤードで読んでみたいアーティストさんはいますか?
アートヤードならではのあまりメディアに露出していない人が良いですね。例えば「鳥肌実」さんとか。
■淀川テクニックさんにもインタビューをしているのですが、山中さんから見た彼らの印象は?
彼らとは同じGEISAI出身、同世代アーティストという事もあって非常に親近感を覚えると同時に、最近では僕なんかよりもの凄く出世してしまわれたので、「早く彼らに追いつかなければ!」という良い刺激にもなっております。作品も彼らでしか出来ない独自の世界ですし、アイデアやコンセプトも面白くて悔しいくらいです。何より2人組というのが羨ましいです。
■アートヤードの読者へメッセージをお願いします。
もし、もの凄くお金持ちの方で、空き家とか使っていない倉庫とかお持ちの方がおられましたら私にタダでアトリエとして貸して下さい。
また山中カメラは、写真のモデルも募集しております。女性で「ヌードになっても良い!」という酔狂な方がおられましたら是非ご連絡下さい。










