
大阪発「digmeout」から世界へ。FM802が仕掛けるアートプロジェクト「digmeout(ディグミーアウト)」を特集。digmeoutのメンバーである河本詩織さん、 川村淳平さんの作品とQ&Aからスタート。
アーティストの発掘から発信まで
大阪のラジオ局FM802が仕掛けるアートプロジェクト「digmeout(ディグミーアウト)」。そのオーディションに通った若手アーティストたちの作品は、802のプロモーションだけではなくCDジャケットや出版物、広告など、様々な場所で展開している。京阪グループとのプロジェクト「Esport Kyobashi DIGSART」や、りそな銀行とのコラボレーション「RESONARTカード」、SONYとの「You are the NEXT! project」では、店内ディスプレイや限定デザイン商品など。若手アーティストを発掘し、その活動まで同じフィールドで一緒におこなっていく「digmeout」のスタイルは、難しいことを言うのではなく、楽しく、カッコ良く、気持ちのよいモノを発表するというシンプルなところが魅力になっている。
2006年にNISSANとのプロジェクト「WINGROAD×digmeout JAPAN TOUR」で全国を巡り、新たな出会いと展開を得た「digmeout」は、2007年もかなり注目です。

アーティストが集まる空間
堀江からアメリカ村にギャラリーを移転し「digmeout ART & DINER」としてオープン。前号でも巻末に紹介したとおり24時間営業となり、いつでもアーティストたちが集まれる空間となった。取材時は姉川たく氏の個展オープニング日でもあり、「digmeout」メンバーや、若いアーティストが多く集まり、交流を深めていた。ポートフォリオを持参しているアーティストも多く、自分自身を売り込む姿もみられた。
アーティストだけではなく、ディレクションをする側の人たちとの出会いも期待できるのではないだろうか?プロデューサーの谷口氏との話しの中で、「アーティストは毎日ココに来なさい(笑)」と言っているとおり、偶然の出会いから様々な展開が実際にあるのだから。
今回の特集では、プロデューサー谷口純弘氏、「digmeout」メンバーから河本詩織さん、川村淳平さん、そして取材当日に個展をされていた姉川たく氏にインタビューを決行。「digmeout」を様々な視点から探ってゆく。

【河本詩織】

アナタにとって【digmeout】とは?
オーディションに通過して直ぐ、2006digmeoutEXHIBITIONで作品を発表しました。私はひとつの展示空間をもらいピンクのお部屋を作りました。凄く凄く嬉しかったです。やってみたかった事が実現して行く…色んな人が自分の作品を見ている…。それはとても貴重で刺激的な体験でした。今まで自分の小さな世界で絵を描いていたのがとても大きな世界が目の前に広がった感じです。
アナタにとって表現とは何ですか?
とても必要な事です。表現=描く事で自分を解放したり、コントロールしたり、楽しんだり、反省したり…。女の子の絵は自分を映して描いているので、口下手な私はいつも女の子に頼って表現し、人と関っていると思います。
今、一番気になっているアーティストは?
シャルル・アナスタスさんですね。初めて目にしたときは衝撃でした。鉛筆で描かれたリアルな人間や動物、その中で広がるファンタジックで奇妙な世界はとても魅力的でドキドキ・ワクワクさせられます。あと、いわさきちひろさんは、小さい頃良く母に連れられてデパートの展覧会を見に行っていました。最近色について悩んでいた時、ふとあのあわーい繊細な色を見たくなり、10年以上眠っていた画集を引っ張りだし、当時と違う目線で見たところ、やさしい色のなかに深い深い世界が広がって行き、見るほどに吸込まれ、やっぱり「この感覚が心地良い」と改めて実感しました。
今、一番チャレンジしたい事は?
チャレンジというかやってみたい事は自分が入り込めるぐらいのスケールの大きな作品を描いてみたいです。絵の世界に潜りこむ感じというか。
今後の制作展開は?
具体的な展開はあまり考えずやっています。行き当たりばったり、ヒラメキや偶然からスタートして、絵を描いて描いている中でボンヤリ見えるのだと…。今は色んなモノを試して自分に合う描き方を探しています。
最後に一言お願いします。
絵を描く事、表現する事、見る事、感じる事はとても幸せですね。
【プロフィール】
1978年1月24日生まれ堺市在住。京都精華大学卒業後、京都インターナショナルアカデミーイラストコース終了し、2006年FM802digmeoutオーディション通過。
【川村淳平】

アナタにとって【digmeout】とは?
色んな面で、お世話になってて、足を向けて寝られない存在。
アナタにとって表現とは何ですか?
溢れてくる欲求を満たすもの。人に何かを伝える時に、言葉や文章よりも伝えやすい方法。
今、一番気になっているアーティストは?
小岐須雅之さん。
今、一番チャレンジしたい事は?
アニメーション。自分の絵を動かしてみたい。
今後の制作展開は?
今のところ次の展示は未定ですが、ちょこちょこ仕事しつつ作品を作りつつ、海外にももっと発信していければなと。
最後に一言お願いします。
テクニックやオリジナリティも大事だけど、根本は”続ける”ことだと思います。と、自分に言い聞かせてます。
【プロフィール】
1978年京都生まれ,京都在住。細かな切り絵のパーツを寄せ木細工のように組み合わせ作品を制作。01年FM802キャンペーンのメインビジュアルを担当。02年「digmeout03」掲載。クロード・ガニオン監督作品「Revival Blues」ポスターや,沖縄出身の女性アーティスト「ji ma ma」のCDジャケット、りそな銀行キャッシュカードデザインなどを手掛ける。また最近では、BIRKENSTOCK JAPAN '06秋冬コレクションカタログのイラストを手掛け、全国各店舗にて配付中。
http://jumpei-kawamura.com










