
「digmeout」ともチームメイトとして活動する「PHIL」所属アーティストであり、NY、東京、札幌と巡回展をおこなってきた姉川たくが、大阪はここ「digmeout」で作品を発表。「digmeout」メンバーだけではなく様々なアーティストのエネルギーが集まる会場でインタビューを決行。
姉川さんがアーティストとして活動するきっかけは何かありましたか?
大学の頃からアーティスト志向だったんですよ。裸で踊ってたりとか、舞踏というか。少しモダンアート的なことをやってましたね。映像を身体にプロジェクションしたりね。
コンテンポラリーダンスみないな感じですか?
そうですね。でもそればっかりだと食べていけないんで、何か考えないといけないと思っていたんですよ。純粋なアートではないけど、面白い表現ができて、食べていけることがあるはずやなぁってね。
作品にシルクスクリーンと刺繍の手法が使われてるんですが、これも何かきっかけはあったんですか?
学科がテキスタイルだったんで、生地とか糸には慣れ親しんでいたんですが、卒業してからはマルチメディアというか、デジタルよりの仕事をしていたんですよ。ある時、合同展をすることになって、Tシャツのワンポイントにオリジナルの刺繍を入れようと思って刺繍ミシンを買ったんです。それで、そのミシンを使って何かつくろうと思ったのがきかけですね。
じゃあ、初めはTシャツからなんですか?
結局Tシャツには一回もつかってないんですよ。買ってみたはええけど・・・(笑)
シルクスクリーンは刺繍ありきでって感じですか?
そうですね。学生の時からよく使っていたんで、これに何を合わせれば良いかなって流れで自然に頭の中で繋がったんですよ。
今回、作品に映像をプロジェクションしたのは、卒業してからの仕事と繋がってるんですか?
今やっている事っていうのが、学生の頃にやっていた事に近くて・・・。完全に現代アートじゃなくて、中間的な事をやっていると思うんです。普段やってる仕事はTV番組のオープニングやキャラクターの制作なんですけど、そこでも何か境界的な事をやっているつもりで、TVでも刺激的な事もできるしね。まぁ、クライアントありきなので、ある程度の制約はありますけど。他のフィールドでも考え方によってはできるかなって思ってます。そういう曖昧なアートとデザインの中間に位置するようなところを・・・アートじゃないけど、何か主張があったり、新しさがあったりとか、そういうことをやっていきたくて制作してます。
映像作品は今回が初めてですか?
今回のようなプロジェクションをしてっていうのは初めてですが、映像作品のみで発表したことはありますね。
僕の好みなんですが、この作品が一番気になったんで(笑)
今後も続けて行くと思いますよ。

今回、NY、東京、札幌、大阪でツアーというか、巡回展をしてこられたんですが、場所によって違いはありました?印象というか。
リアクションが場所によって変わらないっていうのが印象ですかね。面白いと思うものは面白いって思うし、違いはないかな。まぁ、アメリカは今回NYだったんで、アートのフィールドがしっかりあるんでね。ギャラリーでもお抱えのアーティストが所属していて、ちゃんとビジネスとして売っているんですけど、日本とはだいぶ違いますよね。今回は僕はそういう枠組みでやっていなかったので、ちゃんとした評価を得れるフィールドじゃないんです。それは少しやり方を変えた方がいいかなと思いますね。
会場にアーティストが多いですよね。何か面白い絡みはありました?
上田バロンさんとか他のアーティストさんも、作品とか知っていたんですが初めてお会いして、飲みに行ったりしました。特に川村淳平さんのキャラが気に入りました(笑)
大阪のここ「digmeout」で展覧会をやってみてどうですか?
アートというかイラストレーションよりですが、色んな人を発掘したり育てたりしている場所なんで、そういうエネルギーが良いですよね。やってて気持ち良いし、楽しいし。
今後の展開というか、野望みたいなものはありますか?
野望はね・・・(笑)若い時は色々あったんですけど・・・今も色々ありますが、今やっているひとつひとつの事をきっちり表現していきたいなぁと思ってます。そういうのが出来ていくともう少し別の事ができてくると思っています。
ありがとうございました。

※キャンバス作品と投影される映像がリンクし、物語が展開されるこの作品。シルクスクリーンで転写された「手」に、プロジェクターから映し出される「手」が重なり合う。水が流れ、キャンバス内の手で受け止めたり、鳥が飛び出したり、絶妙なタイミングで様々な物語が展開し、観る側を飽きさせない。筆者が今回の出展作品の中で一番気になった作品である。
【取材協力】
FM802 digmeout FACTORY phil co.,ltd.
株式会社カニカピラ The Club of Piccadilly
姉川たく プロフィール
空間、グラフィック、アニメーション、デジタルコンテンツなど多方面で活動後、あらゆる表現経験値から生み出された糸を使用したオリジナル作品を発表、様々な刺繍愛好者やアート業界に一石を投じ話題となっている。デザイナーとしてもカニカピラの代表を務める。
phil co.,ltd.
東京をベースに「表現」に関するアーティストのプロデュース、マネージメント、制作まで手掛けるクリエィティヴエージェンシー。現在8名のアーティスト(作家)が所属。
http://www.philspace.com
【場所】大阪・心斎橋アメリカ村にあるサンボール付近
542 0086 大阪府大阪市中央区西心斎橋2-9-32
アメリカ村・アローホテルB1F tel. 06 6213 1007
【オフィシャルサイト】
http://digmeout.net










