Art Yard informer 2周年記念スペシャルインタビュー
SUMMER SONIC '07に出演が決定しているマキシモパークがArt Yardに登場。フロントマン・ポールにインタビュー。走り続ける現在の彼らの始まりと現在を語っていただいた。 協力 : Beatink

メンバーとはどのように会って、音楽を始めたのですか?
僕以外のメンバーは以前からマキシモ・パークでプレイしていて、ダンカンとアーチスが交代でボーカルを務めていたんだ。トムとは大学が一緒だったんだけど、彼の彼女が、僕がナイトクラブで歌っているのをたまたま聞いて、彼女がトムに僕のことを話したんだ。彼も僕がギター演奏のバンドとステージに立ったことを知っていたんだけど。それからトムが僕を練習に誘ってくれて、それですごく相性がいいって感じたんだ。まあ、その時の僕にはボーカルの経験は全くなかったんだけどね。
ポール、バンドに参加する前には美術の先生だったと聞きましたが、どういうものに興味をもっているのですか?また、当時は何を教えていたのですか?
抽象美術から造形美術まであらゆることに興味は持っているよ。ルシアン・フロイトやユアン・ユグローは、人間の姿となるとびっくりするくらい緻密な作品を作っていたと思う。ピカソの立体派の絵画や、デクーニングのワイルドだけど、どこかしっかりと構成されている絵の具の使い方は大好きなんだ。現代美術の中だと、ゲーリー・ヒュームとピーター・ドイグの描き方が気に入っている。タシタ・ディーンとリュック・トゥイマンスの理論は記憶に関するものなんだけど、すごく興味をそそるものだよ。教師としては、自分が人生で学んだ事をスケッチと絵画を通して教えていたんだ。でもそこでは一番若い先生だったんだけどね!
あなた達の音楽は伝統的なロックとエレクトロニカが反応し合っているように聴こえます。ここ何十年でこの2つのジャンルが一体となってきた事に対してどう思いますか?ロックは今後変わって行くと思いますか?
今後何が起こるかを予測するのは難しいと思う。僕達が全く違う要素を持った音楽のスタイルを混ぜる時は、例えば、違うジャンルの音楽を混ぜる為だけにただエレクトロニックな要素を加えたりするのではなくて、どうやったら両方の良いところがお互いに生かせるかに注目するんだ。もっとわかり易い例があると思うんだけど、比較的知られていないアーティストで、アーサー・ラッセルという人がいるんだ。彼は伝統的なソング・ライティングとダンス・ミュージックを調べ尽くしてたくさんのクロスオーヴァー・ミュージックを予測したんだ。僕はどんなジャンルに分類されようと、感情が込められた音楽が個人的には好きなんだけどね。
現在のイギリスの音楽シーンについてはどう思いますか?好きなアーティストはいますか?
僕らの国の音楽にしっかりしたテーマや筋があるかどうかはわからない。メディアに人気のバンドは居るけど、この国で作られている音楽の多様性をうまく表現できているバンドはいないと思う。僕達のショーにくる人達はすごくエキサイトしているように見えるんだけど、それって今のイギリスのオーディエンスは特にライブ・コンサートに行きたがっているってことじゃないかと思うんだ。まあでも、ダンスよりの流行に流れて行く可能性もあると思うけどね。良い意味で僕達はバンドとして孤立していると思うんだ、だから外部からの制約を受けずに音楽を作ることが出来ているんだ。

今好きなアーティストはフィールド・ミュージックとイギリス北東部のチッペワ・フォールズかな。
尊敬する人はいますか?またそれは何故ですか?
僕はほとんどの人を尊敬しているよ!映画界だと、デイヴィッド・リンチは彼が作りたいと思っている映画を制作しながらも、次の映画を作るのに十分な位多くの人を惹き付けているからね、本当に見事だと思う。
どのようにニュー・アルバムは作られたのですか?レコーディングはファースト・アルバムの時よりも簡単でしたか?
僕達はいつも新しい曲を書いているんだ。だから去年の初めには、アルバムを作り始めるのに十分な材料はあったんだ。アークティック・モンキーズとの僕達のヘッドライン・ツアーが去年の2月に終わった時、再びメンバーで集まってデモを聞いたりした。夏になる前にはヨーロッパのフェスティバルでプレイし始めてプロデューサーを探し始めた。ギル・ノートンが、僕達をプロデュースしたいっていうのを聞いていて、僕達も今回はよりヘビーでラウドな感じで行きたかったから、彼に依頼しようと思ったんだ。それで夏の終わりにはニューキャッスルでプリ・プロダクションを始めてギルは僕らのペースに合わせて作業をしてくれたんだ。作業を開始してから10日後には僕らはロンドンにいってレコーディングをする準備が出来ていた。それにギルは僕達に曲についていろんな質問をぶつけてきたんだ。そのおかげで僕達は最終的にどの曲をアルバムに使うかを決める事が出来たんだ。10月までには、曲をミックスする準備ができていて、12月にニューヨークでマスタリングをしたんだ。
アルバムやポスターなどのマキシモ・パークのアートワークにはどのくらい参加しているんですか?
アルバムのアートワークも、物販で売られているTシャツも誰かが見る前にほとんど全ての物に僕らは承認を出している。音楽はもちろん大事だけど、ヴィジュアル表現ももちろん僕達にとっては重要なことなんだ。
最近夢中になっているものはありますか?
新作のPRで色々な場所をまわる時にはトム・ウェイツのインタヴュー集を読んでいるんだ。このアルバムのレコーディング中はフィッツジェラルドの“Tender Is The Night”を読んでいたんだけど、すごく影響を受けたと思う。
それと昨日はギタリストのダンカンとサッカーの試合を観に行ったんだ。ダンカンはダービー州のチームをサポートしていて、昨日はサンダーランドのチームとの試合だったんだ。それに会場までは20分くらいで近かったしね。僕はミドルスボローのチームをサポートしてて、サッカーするのは大好きだよ。
僕の今のお気に入りの曲は、ランディー・ニューマンの“Marie”。
“Karaoke Plays”という曲がアルバムに収録されていますが、何か日本を参照したものなのでしょうか?
おかしいことに、僕が始めてカラオケを経験したのは日本でフジロックフェスティバルに出演した時なんだ。でも実際はこの曲は愛する人を大切にする事と、どんな悲劇的なことが自分に起ころうとも人生は続いて行くという事についてなんだ。
マキシモ・パークの曲に込められた中心的なメッセージは何ですか?
それぞれの曲が違ったものについて歌っているけど、全体を通しては積極性についてと、悲しみと怒りが人を取り憑くこともあるけど、人生における美とロマンスに感謝することについてかな。ちなみに、これは真面目な答えだから!

世界で最も美しいものと醜いものを挙げてください。
愛と憎悪だね。
アート・ヤードには次に誰にインタビューをして欲しいですか?
フィールド・ミュージックはメンフィス・インダストリーのアーティストで、すごく興味深くて、信じられないくらい素晴らしいバンドなんだ。ニュー・アルバムは『Tones Of Town』っていうんだけど、彼らはそれについて話したいはずだよ!
2007 4/11
MAXIMO PARK
「Our Earthly Pleasures」
BRC-173 ¥2180
Beat Records / Warp Records










