08年のグラストンベリー・フェスティバルでその才能を群衆に叩きつけ、英本国ではかなり高い評価を獲得、その後も止まるところを知らぬ勢いでイングランド全域を駆け巡る若き天才バンド、The KabeediesがART YARD Reconにガッチリ登場。Fabが語るThe Kabeediesのグっとくるヒミツとは?ART YARDが自信をもっておすすめするRecon第三弾、恐るべきティーンエイジ The Kabeediesのレア・インタビュー到着!※上記のリンク先Myspaceで楽曲を聴きながらお読みいただけます。
●では最初にどのようにthe kabeediesが結成されたのか、結成時のエピソードがあればお聞かせください。
Fab: そうだね、エヴァンとケイティーがサフォーク州の学校で出会って、まったくガラクタなカバーバンドをあるベーシストとギタリストで作ったんだ。疑いようもなくハンサムでもなかったし、ロリーや僕みたいに才能に富んでいたわけでもなかった。で、パンク/ポップスタイルでオリジナルを書き始めたんだ。エヴァンが大学生活をノーウィッチで始めた後に彼は僕と出会ったんだけど、知り合って2日くらいだったんだけど、もし僕がそうしたいなら彼のバンドに入らないかと聞いてきたんだ。僕が思うに、彼もそう思っただろうけど、理由は僕がストロークスのドラマーに似ていたからだね…(笑)。で、僕にうってつけのニックネームをつけたっていうわけだ。それからベーシストは僕らの輪から去って行き、ロリーをベーシストに加入させたんだ。彼のプレイは僕らのサウンドを大きく変えたし、僕らが持っている曲を再び書き直したからね。それからポップ/ロックンロールなバンドになったし、僕らが好きなスタイルを発展させたんだ。
●良い出会いですね。では、あなたたちが影響を受けたアーティストやバンドを教えてくれますか?
Fab: The Kabeediesを始めるにあたって素敵だった事があるんだけど、それは全員それぞれがかなり違った物から影響を受けていたことだね。エヴァンはチャック・ベリーやバディ・ホリーみたいな50年代のロックンロールを好んでいるし、僕はDeath From Above 1979やストロークスみたいなもっとモダンなインディーミュジックが好きだ。僕らはみんな幅広い範囲のテイストや好き嫌いを持っているし、よく目を凝らしてみるとその全てが僕らの音楽の中へ取り込まれていることがわかるよ。あきらかにエヴァンズが愛している50年代のロックンロールをスキッフル的なギターとして取り込んでいるし、ロリーのベースはハネていて速い感じだ。これは彼が80年代のダンスとBlack Flagみたいなハードコア音楽が好きだからだよ。それと、ケイティーのボーカルは、彼女がブラーを聴いていた事もあっていつもロンドンっ子な歌い方だね。
●なるほど。ところでツアーをかなりこなしているとお聞きしていますが、イングランドでのライブに対する反響はどうですか?なにか良い話はありますか?
Fab: 僕らはツアーがかなり、だ・い・好・きなんだよね。小さなマツダ車で移動しているけど。僕らの話した大半の人たちは僕らのイカれたライブを評価してくれているみたいだ。僕らはいつも全てをさらけ出して、ライブで自分たちを表現するからね。僕らの雰囲気は伝わるはずだよ。幸運にもだいたいはクレイジーな感じだ(笑)。演奏するときは、ロリーはマイクに頭をブチあてまくっているし、ケイティーは上下にピストンしているし、前にステージ上のクジラに乗ったこともあるんだ。ライブが終わってからはというと、エヴァンは声がしわがれているし僕はぶっ倒れるか具合が悪くなっているね。汗だくだよ、すっごくね!みんないつも僕らがドラッグをやってると思ってるようだけど、僕らがまったく普通じゃないだけで、ディズニーランドでメーリーゴーラウンドに乗ってるみたいに考えているよ。もっとも群衆はそれで活気づいているようだけどね。すくなくとも苦笑いされることなんかは無いよ。それにロンドンではそれがほんとうに勲章でもあるんだ。僕らがライブで一番よかったとおもう事は、Latitude Festival(サフォーク州で行われるフェス)で、僕らの地元のファンに暖かく迎え入れられた事だよ。ひと月もツアーで離れていたのにね。それで、僕らはいままでに一番多くの観衆の中でプレイしたんだ。群衆がフェンスを押すものだから、イベントのオーガナイザーはフェンスを押さえつけるための警備員7、8人の増援を呼ばなければならなかったんだ。楽しんでいるオーディエンスを見るのはすごく素晴らしかったし、そのあとに友人のThe Cheekがプレイするのも観たからね。僕ら自身もモッシュの中にいたんだよ。
●日本のポップ・カルチャーについてはどうでしょうか?どういった印象ですか?
Fab: 僕らはいつも日本のアニメやマンガがすきだよ。僕はいつもガンダムウィングや天地無用を観ているよ。あと、僕とロリーはスタジオ・ジブリの宮崎駿の映画を熱愛しているからね。ロリーは熱心なコミックブックの読者だし、僕ら二人とも日本の「ファイナルファンタジー」が大好きだからね。日本のポップカルチャーの一部はファンタジーとミステリーでも成り立っているようだし、とても熱中させられるよ。僕が日本の音楽ではJ-ROCKだけ知っているけど、素晴らしいよ。着ている服は最高だね。エヴァンも沢山の日本のDJが好きだし。DJ HALFBYは僕らの ‘Coaster Game’って曲をリミックスしてくれたんだけど、彼には感動させられたよね。
●それから、日本の若者も興味をもっているとおもうのですが、イングランドではどのようなスタイルの音楽が支持をえていると思いますか?
Fab: イギリス音楽の流行はすぐ変わるから、ついて行けないぐらいだよ。今、大きく流行しているのはエレクトロがベースになっているダンス・ミュージックかな。Foalsみたいな、Math-Rockが混ざっている音楽みたいなね。それにMGMTはシンセ・ポップの大きな流れを作って流行させたよね。僕らがロンドンで一緒にプレイするバンドはそういった種類のジャンルだよ。僕らが観たり、そして嬉しい驚きでもあったんだけど、Math-Rock (Foals以来のバンド)、 Brontide、 Rolo-Tomassiみたいなバンドはグリッチ/ハードコア/ポップとはちょっと違うサウンドをライブで実現している。ハードコアは今UKですごい流行っていて、僕たちも大好きだ。ノーウィッチのMaths, Architects, Throatsというバンドはジャンル自体を改革している。UKのハードコア/メタルファンには大人気だよ。ダンス音楽もすごく変化しているんだ。エヴァンはDJを結構真剣にやっているから、どういうことが流行っているかよく知っているよ。ダブステップもイギリスのクラブですごく人気がある。ベースラインもブレークビートも。こういうたくさんの流行があるけど、僕たちは自分の音楽に集中している。流行には乗らないんだ。
●なるほど。ところでレコーディングはどのような感じでおこなっていますか?お気に入りの機材や楽器などはありますか?
Fab: ハハ(笑)え~っと…言っておくけど僕らは機材オタクじゃないからね。ほとんどそこらへんにある楽器を使っているよ。僕らがいつも使っている機材だけど、僕のはYamahaの自分用にツアー・カスタムされたドラムキットだ。でもキットの音が良ければそれを使う感じだよ。ロリーはハートキーのベースアンプ、これはツイン・バルブでソリッドステイトのもので、最高に抜けるベースサウンドを僕らに与えてくれる。エヴァンはフェンダーアンプなんだ。が、彼はいつもロリーのを奪って使っているよ(笑)僕らにとってのレーコーディングはいつも楽しいプロセスなんだ。自分の音楽をクリエイトすることはいつでも素晴らしい体験だし、リズムに幾重にも音を重ねていくことができるのを楽しんでいるよ。僕とエヴァンはシェイキー・エッグやタンバリンを使ったりして曲中で楽しんでいるよ。ケイティーは完璧主義だからボーカルは彼女が納得するまでしばらくかかるんだ。そして、3重のボーカル・レイヤーは僕たちの特徴だから、結構完璧にしなくちゃいけないんだよね。一番大事なのは自分たちを表現し、新しいアイディアに挑戦しつつ、曲の本質を失わないこと。そしてライブ演奏をできるだけそのまんまCDに持っていくことだね。
●そのとおりですね。ところで今現在、あなたたちが興味を持っているグループなどはいますか?
Fab: もう、たくさんあるよ!ツアーでいつも新しいバンドと競演できて、本当にラッキーだ。あと、ノーウィッチは本当に新しい音楽の温床だから、たくさん聞くチャンスがあるよ。僕自身は、去年競演したんだけど今は仲のいいWavemachinesというバンドが大好きだ。彼らの「Punk Spirit」という曲を聞いてごらん。あと、リーズで出会ったJust Handshakes (please) We’re British("僕たちはイギリス人だから握手だけでお願い")というバンドも最高。彼らの新リリースを楽しみにしているよ。もっと有名なバンドといえば、去年アルバムを出したVampire Weekendは僕たちの車でいつも流しているし、最近なにをやっているかいつも見ている。去年のグラストンベリーでは最高だったよ。The Cheek(元Cheeky Cheeky and The Nosebleeds)は僕たちの友達みたいなもんで、最近アルバムを完成させたところだ。本当にいい仕上がりだから、リリースを楽しみにしているよ。Architectsの新しいアルバムを最近買ったし、ダンスバンドやDJ(Crookersなど)ダブステップDJ( Mowgli)からアイディアをいつもパクっているよ!
●なるほど。では、音楽以外からインスピレーションを得ることはありますか?もしありましたら教えて下さい。
Fab: 一番最近に作曲した3曲は映画でインスピレーションをもらったよ。スタジオジブリーの「猫の恩返し」も含めてね。本からもインスピレーションをもらっている。くまのプーさんとか。僕自身は、哲学、ファンタジー、想像からエネルギーをもらって、それを曲に出すんだ。本当に"くまのプーさん"みたいな本とか、ファイナルファンタジーみたいなビデオゲームからすごいインスピレーションを得るんだよ。あと、まわりにある田舎とか、世界からも。ロリーは最近コミックブックについて曲を書いて、ケイティーは彼氏のジェームズからインスピレーションや癒しをもらっているんだ。僕たちはただ周りに起こることについて書いたり、知っていることを書くんだ。なんでも経験でインスピレーションさ。人に知っていることを伝えて、その結果人が踊り始めりゃそれはボーナスだ!
●まさしく。日本でもサマーソニックやフジ・ロック・フェスティバルなど、音楽フェスに注目が集まりますが、あなたたちのグラストンベリー・フェスティバルでの体験について教えてくれますか?
Fab: グラストンベリーに参加できて本当に光栄だったよ。フェスティバルは大好きだし、あれは10個のフェスティバルを一個にまとめてやったみたいなかんじだよ。雰囲気もいいし、みんなフレンドリーだし、バンドを見るのも楽しいし、何か…大きいなにかに参加できたみたいな感じがした。皆そういう感じだったと思う。フェスティバルというものは、バンドの活動の中で一番好きなことなんだ。週末をかけたパーティ・休日・アドベンチャーみたいなもんだから。あと、夜もすてきだった。ディズニーランドは大好きなんだけど、グラストンベリーの夜の野原はディズニーと肩を並べるはずだ。
熱気球やライトを放ったり、人々はハッピーでフレンドリーでおしゃべりだったよ。普段のライブより全然ね。Latitudeという家のちかくのフェスティバルもすごいいい経験だった。知り合いが多かったからホームカミングのライブみたいなかんじで、お客さんからすごいいい反応があった。なにかを成し遂げたような気がした。本当に感動しちゃったよ…マネージャーのクレイグ意外はね。彼はずっとトレーラーの中でビールをガバのみしていたよ。いいやつだけど(笑)
●楽しみ方は人それぞれですね(笑)ところで、The Kabeediesの今後の予定などはどうですか?すごく来日してほしいですが。
Fab: 日本でツアーできたら本当に最高だよね。あと、僕は日本に住むことが夢だよ。世界で一番興味ある国だ。他のメンバーやマネージャーのクレイグは多分すごく行きたいだろうね。ただ、イギリスでやらなくちゃいけないことがたくさんあるんだ。秋にアルバムをリリースし、現在レコードレーベルと交渉している段階だ。まだなにが起こるかわからないんだ。もうすぐイギリスをまたツアーして、夏はできるだけ多くのフェスティバルで演奏して、ヨーロッパのやつにも参加するかもだ。今はTシャツとか他のグッズを用意している段階だよ。あと新しく一緒に仕事をしはじめたブッキングエージェントと秋までライブを詰めている。将来はたくさんやりたいことがあるけど、今はツアーと夏のことで頭がいっぱいかな。
●とても楽しみですね。では最後に、アートヤードの読者にメッセージをお願いいたします。読者自身もクリエイトする側の人々が多いと思うので。
Fab: 自分のクリエイティビティーによってお金をもらって生活することはすばらしい生き方だと思う。本当にそれが欲しければ、絶対諦めないこと!君と同じような生き方をしたい人達がいっぱいいるから、一生懸命がんばらなくちゃいけない!作曲、演奏、音楽について話すことは常にしたほうがいい。バンドに入っていれば、できるだけ多くのライブを重ねていって、知り合いのプロモーターや友達みんなにメールだ。ファンが集まってきたら、自分の都市や町でのライブ数を制限しなくちゃね。同じ人たちの前で月に5回も同じ曲を演奏すれば当然飽きてくるよ。一番大事なのは、こういう特別な生活が手に入れば、「責任」を持つことを忘れないでほしい。自分のファン、友達、そして家族への責任。自分を手伝ってくれた人たちには感謝し、同僚には礼儀正しく対応し、ファンのためにはなんでもやれ。彼らがいるからこそ君がいるんだ。君は、人に幸せを与える。その事が君の贈り物だ。そして、楽しめ!! じゃあ、ありがとう!
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