全米各地をツアーしているNY出身の2人組、THE ROPES。ファッショナブルでスタイリッシュな彼らのサウンドは日本においては神戸のハイセンスなレーベル、プロダクション・デシネから日本盤のリリースがされている。シューゲイザー/音響系を感じさせつつも、芯のあるハイクオリティーなサウンドがコーティングするのは、至極シンプルなメッセージ性や、そのPVから垣間見れる芸術的感覚である。SharonとToppyの二人はART YARD Reconでどのように語ってくれただろうか?注目のReconインタビュー第二弾。
●まず最初にどのようにバンドが結成されたのか、結成時のエピソードがあればお聞かせください。それとTHE ROPESのグループ名の由来は?
Sharon:バンドは私たち二人がレコード会社の広報課の研修をしている時に出会ったことで結成されたの。私たちはお互いに似た感じのバンドやコンセプト、アイデアやスタイルを探していて、その結果バンドとしてのTHE ROPESのアイデアが実現したのね。バンド名は「"We know the ropes"(やり方に精通している)」というフレーズからきているわ。
●なるほど。ところでKitty Get Downはとても印象的なミュージック・クリップですが、制作された時のエピソードをお聞かせいただけますか?
Sharon: "Kitty Get Down" の音的なインスピレーションは、スコットランドのグラスゴーにある素晴らしいクラブで演奏した時に得たの。私たちがダンスフロアで目の当たりにしたエナジーが、すぐに踊れちゃうような活力のある何かを書かせたのね。曲の静かな部分はロンドンのハイド・パークですこし書き加えたのよ。私たちは「恐れに対峙する勇気」みたいな典型的な感覚について書きたかったの。だからメインキャラクターのネコを作ったのよね。ネコを象徴にしたのは、恐れと勇気の感覚については万物共通の事だから。ほとんどのネコは脅かされたりして傷ついたり、神経質になっているから。言うまでもなくTHE ROPESはネコ好きなの。それに犬もね(笑)
●「Be My Gun EP」はどのような過程で作られたのですか?コンセプトなどがあれば教えていただけますか?非常に多彩なタイプの楽曲がそろっていてリスナーを飽きさせないと感じますが?
Sharon:"Be My Gun" は「失望」っていうまた違った万物共通の感覚から来ている曲かな。変化や舞台、注目なんかを求めて、逆戻りになったり脱線したりすることがないように確実にやり方で前に進んでいく事とかね。発揮されていない潜在的な力や、迷いを醒させることについての曲なの。
●たしかにシンプルですね。ところでTHE ROPESはサウンド的にShoegazerの影響を色濃く感じますが、影響を受けたアーティストはどんなアーティストでしょうか?
Sharon:私たちはVelvet Undergroundに多大な影響を受けているの。それにレナード・コーエン、The Jam、アズテック・カメラ、それにフランスの60年代のシンガーたち、たとえば Francoise Hardyやフランス・ギャル、Sylvie Vartanなんかにも影響を受けているわ。
●良いですね。そういえばTHE ROPESのライブでの音楽機材のセットを教えてくれますか?二人だけでのコーディネイトはけっこう大変ですよね?
Toppy:これは少し複雑なんだよね。僕はしばしばギターやドラムを同時に演奏したりもするよ。肉体的にギターやドラム、それにシンセなんかを曲中の決まった場所で同時に演奏出来ない場合は、ドラムをトリガーにしてノートパソコンのループ素材を使っているよ。それにシャロンはベースに必要な他のいろんなパートを満たしてくれているんだよ。
●ライブのコントロールは重要ですね。これも機材的な話になるかもしれませんが、レコーディングはどのような環境で行っていますか?どんな機材を使用しているんでしょうか?
Toppy:僕らはなんでも、全てを使っているよ。Roland Juno-106をすこしばかり。これは本当に古くてすぐブっ壊れるんだけど、僕らのすべてのリリースに今もなんとか使えているよ。ギターを録る過程では多くのことをしているんだ。みんな大抵はシンセを使っていると思うんだろうけど、リスナーが聴いている大部分はフェンダーのテレキャスターをいろんなタイプのペダルやプラグイン・エフェクトに通しているよ。なんでもアリだね。
●もしあれば教えていただきたいですが、音楽以外でインスピレーションを受けることなどはありますか?
Sharon:私たちがインスパイアされるのは空港や、とがったもの、同心のもの、フランスのニューウェーブ、それとイギリスの70年代のモッズ、パグ、外宇宙、そして明日について考えたり、昨日や今日を忘れたりすることかな。
●今回、イングランドはノーウィッチのグループと、東京のグループも同じ企画でインタビューしているのですが、あなたたちのホームグラウンドであるニューヨークの音楽シーンは現在どういった様子ですか?また、NYであなたたちが最も注目しているホットな場所はどこでしょうか?
Sharon:正直に言うと、この質問は私たちに聞いても仕方ないかもしれない。というのも、私たちはニューヨークをベースとしているけどニューヨークでプレイするよりツアーに行くほうが好きだし、それにおそらくニューヨークと同じくらいマディソンやウィスコンシンとかポートランド、オレゴンのシーンについて教える事が出来るわ。ただ言えることは、ニューヨークはいわゆる"るつぼ"だっていうこと。この事は(NYCにおいては)いつでもどんな事でもそうなのよ。だからNYって一つのポピュラーなスタイルやファッションを線引きする事は難しい場所だと思うわね。
●では、日本のポップカルチャーや音楽にはお詳しいですか?
Sharon:私たちはほんとに日本のファッションや流行に夢中なの。まだ日本の音楽については多くは知らないけれど、コーネリアスの数曲のトラックはとても楽しめたわ。数年前にコーネリアスとカヒミ・カリィの"Girl Meets Cassette" というすごくクールな曲を聴いて、しばらくの間ひっきりなしに流していたの。
●なるほど。では質問を変えて、現在貴方達が着手しようとしているプロジェクトがあれば教えてもらえますか?来日はどうでしょうか?
Sharon:米国内をもっとツアーをして回るっていう事、それから地球上いたるところでもね。もちろん、ジャパン・ツアーもしたいと思っているわ。
●楽しみですね。では最後にアーティストも多いであろうART YARDの読者にメッセージをお願いします。
人々を楽しませる事にまず奮闘してほしいと思うの。自分自身が楽しむ前にね!












