圧倒的な空気感。その中を掻き分けながら漂うVoのカリスマ性。Rojikaの魅力は、そんな生々しいキーワードに彩られている。彼らのライブで作り出されるサウンドの温度は非常に高い。「一輪の花」「ガラス玉」など、メロディアスなだけではないキラーチューンを多く持つ彼らだが、それは彼ら全員の持つ味わいや、観客に対する高次元なグルーヴ伝達、そしてそれらを一塊にして吐き出す浅井(Vo,G)のヴォーカリストとしての才能の賜物だ。ライブでは最高のパフォーマンスでリスナーに応えてくれるバンド、Rojikaへインタビューを行った。
●ではよろしくお願いいたします。まずはRojika結成のいきさつについて教えてくれますか?
浅井:もともと高校の同級生やった僕と中村が、3、4年ぶりに出会うことになって、お互い音楽をしてるってのを知ることがきっかけです。僕は音楽をしてるって言っても、当時はひたすらに家で曲づくりをしてただけなんですけど。一年後ぐらいにそれを中村に聞かせる機会があって、その時いいやんって言ってくれて。良かったら手伝うで、ってことになったんです。でも当時中村は自らバンド立ち上げようとしてるとこで忙しくて、たまにしかセッションできなかったんですけど。 それでも徐々に形になってきて、本格的にバンドがしたくなりました。で、中村の知り合いに手伝ってもらってとりあえずバンド組むことになりました。この頃に中村と二人でRojikaっていうバンド名を決めましたね。
そこからは僕と中村を中心にして、正式メンバー探しにはげみ、いろんなミュージシャンにサポートしてもらったり、liveしてみたり、試行錯誤の日々が続きます。そして2006年末にようやく正式メンバー四人がそろって、ロックバンド、ロジカがスタートしました。そして今年に入ってドラムが抜けて、今はサポートに入ってもらい新しいロックバンドであるロジカを表現しています。
中村:結成当時、自分は幾つかバンドやサポートで活動していて、その中の一つのLiveをたまたま浅井が見に来てくれたのが再会のきっかけですね。彼の曲を聴かせてもらう事になって、正直初めはあまり期待してなかったんですね。(笑)一発ノックアウト!って感じの衝撃ではなくて、『何やろう?』て感じの印象でした。心地良く抜けていく声と、計算的でない自然な楽曲。聴けば聴くほど感覚が狂いましたねー。自分の中に眠ってたロックの感覚、衝動が戻ったと言うか。そこから時間が合えばセッション繰り返し、自分の活動もRojika一本にどんどん絞込み、そこから本腰入れた。そこが結成のいきさつですね!
久保田:おれがRojikaにはいったきっかけは浅井の声、作る楽曲に他にはない個性を感じたから。
●イベントではMyspaceでも聴ける「ガラス玉」などは、凄まじくダンサブルな生々しいパフォーマンスでリスナーを圧倒していましたが、本当に驚くべきインパクトがあると感じました。良い意味で音源は音源の良さとしてあって、さらにライブではまさにそれらのリッチさを「生」で聞かせていますよね。ライブ演奏で出す空気感が尋常じゃなく突出していると思うのですが、Rojikaがライブで重要視している点はなんでしょうか?
浅井:その通り空気感やと思います。ロジカの音楽はキメが多いわけでも、予想外の展開があるわけでもない。ほんとに空気感が命なんですよ。いかにその曲の持つ空気、色、つまりその向こうの風景をliveで表現するかなんです。だから僕が個人的にliveの感想で嬉しいのは、歌詞が良かったとか、音が良かったとか、そんなんじゃなくて、雰囲気が良かったってとこなんです。
●音源で受ける印象はメインストリームのものか、とおもいきや「金色のドレス」などはよくよく聴くと芯のある、ディープな音楽ファンにも受け入れられる要素がかなり盛り込まれていますよね。Rojikaがもっとも影響を受けた音楽や、あなたたちの音楽遍歴について教えてくれますか?
浅井:僕が最も影響を受けた音楽をあげろと言われたら、レディオヘッドと浅井健一のシャーベッツをあげます。 両方とも世界観が一貫していて、色彩豊かで絵画的な音楽やと思います。あとはシンガーソングライター系が好きですね。ブライトアイズとかフィオナアップルとか。日本人では井上陽水さんは頭抜けて素晴らしいと思います。でも正直言うと音楽をあまり聞かない方です。 ふーんっていう音楽、バンドがあまりに多くて、音楽を聞くことが面倒になってます。否応なしにつき刺さる音楽に出会えば聞きますけど、BGMにさえならない音楽が多すぎると思います。とにかく今は音楽を聞くより、遠く見てボーっとしてる方が好きですね (笑)
中村:ロックを意識して感じたのは中学校の時に聴いたイエローモンキーでした。独特の雰囲気、他のバンドには無い洋楽っぽい世界観、だがメロディは歌謡曲。ずっと聴いてましたねー。ギター始めるきっかけにもなったバンドです。後は、サイケでブルージーな音楽が好きですね。ギター弾きとしてはジミヘンやレイヴォーン等、アメリカのブルースマンの影響が強いんですが、バンドサウンドはイギリスのロックが影響強いですかねー。TRAVISとか好きです。最近の日本の音楽は、ロックはあまり聴きません。女性シンガーのCDを良く聴きます。Salyuさんとか矢野真紀さんとかCoccoさんとか。
久保田:もっとも影響を受けたのはミスチルです。ポップでキャッチーでロック。楽曲や、アルバム、ライブが一つの物語のように感じるベースを始めた中学生の頃はビジュアル系が絶頂期だったのでラルクやグレイをコピーしてました。その後は有名どころの洋楽を一通りかじって、j-pop。最近はチャットモンチーにはまってます。

●では話題を変えて、普段録音したり作曲していくプロセスはどういった感じで行っていますか?「一輪の花」「プライベート」をはじめ、歌詞も非常にストレートでシンプルですよね。歌詞に関しては書き溜めていたりもしますか?
浅井:作詞作曲は僕がやってるんですけど、それは原画を描くっていうニュアンスですね。アコギで弾き語りで作ることはつまり、鉛筆でスケッチすることと同じで。それをメンバーに見せて、色合いや空気感を感じてもらって、ロジカサウンドにしていくって感じですね。歌詞はあくまでもスケッチの一部で、曲と共に描かれているもので、それ単体で詞として意味をなすものではないという考えです。あくまでも歌詞なので、だからこそメロディに合うシンプルな言葉が多いんやと思います。歌詞だけに固執し、こだわりだした時点でバランスが崩れます。つまりそれは曲と一緒にすでにそこにあるものなので。書き留めるという点では、その絵のテーマの段階でタイトルや一節を書き留めるのはあり得ますが、詞として大きく書き留めておくことはないような気がします。
中村:浅井のアコギで書いてきたラフスケッチに全員でイメージを描く感じで作品を完成させています。録音に関しては、出来る限り『今』を切り取る形で残したいので、タイミングが重なったら録ると言った感じです。
●なるほど。ところでRojikaが今注目しているアーティストや、カルチャーなどがありましたら教えてくれますか?なにかコラボレーションしてみたいもの等はありますか?
浅井:舞台装置や映像に興味があります。去年見たレディオヘッドのステージはとても魅力的でしたねー。ロジカも将来的には照明にこだわったり、映像とリンクさせたり、そのような大きいステージがしたいですね。今自分たちでできる小さなことからって感じじゃないんです。そうすると変にチャチくなってしまう。大きなものが共存して、さらに壮大な空間を演出することに意味があるので。今のロジカには先日のアートヤードの空気感が絶妙にマッチしていました。そういうことなんです。その時に適した空間でliveをする。目標はより大きなlive空間を創ることです。
そのためにはロジカがもっともっと大きくならなければいけないと思います。
久保田:注目してるアーティストはUNISON SQUARE GARDEN。一度ライブを観て3ピースとは思えない存在感に圧倒されました
●話は変わりますが、貴方達は現在関西をホームとしていますが、関西のシーンについてなにか感じることはありますか?
浅井:結論を言うと、大阪は良くも悪くも身内ノリ文化やと思います。吉本新喜劇が愛される街なんで。あくまでも目線は身内です。そこで想定することが起こることで安心し、地元意識を強めるんやと思います。音楽もそんな感じやと思います。だからお客さんの望むことをして、安心して楽しませるliveをするバンドはそこそこ人気がでるけど、バンド側から新しい表現を提示してしまうと、ちょっと構えて見られたりしているのを感じます。でも始めのそこさえ突破できれば、お客さんはバンドを応援してくれるようになると思うし、息の長いファンがつかめるんじゃないかと思います。とにかく始めのそれがかなりの難関なんですけどね。(笑)
中村:お祭り好きですかね!生まれ育った場所やしアットホームな所やと思います。基本的に何でもオチを付けたがる関西人の習性としては、音楽にも根本的にそれが反映されている感じがします。目立って派手であるものや、オチが分かりやすい音楽、言うなればお約束が愛される町。なので正面から立った音楽をするバンドにとっては入り口が難しい気もします。やはり関西人なので、地元で活躍したいですねー!
久保田:関西に限らないようですが、ライブハウスに遊びに行くって人がほとんどいなくなってるのが寂しいです。
●では、最近のライブでなにか印象に残っているおもしろいエピソードなどはありますか?
浅井:それをあげるなら、ギター中村と某サポートドラマーのじゃれあいですね。(笑)セッション性を少しいれることで、さらにバンド内に空気が入るというか、ロジカっぽくなったというか。やっぱり何事にも隙間が必要やと思うんですけど、それがこういったじゃれあいの中で生まれるのはイイと思いますね。とにかくたとえシリアスでも、固くるしいバンドはシンドイんで。そういう意味でロジカはじゃれあいの中で隙間を作る音楽なんちゃうかな~と思います。 それをお客さんと共有できればさらに楽しいliveになるんでしょうね。言うなれば猫型ロックです。(笑)
中村:演奏中じゃれ合う猫型ロックです(爆)
久保田:演奏中にバスドラが動いてずれていってドラマーが大股開きで叩いていたことです。そのとき床にキズをつけてしまっていました(すいません)
●(笑)ああいうキズは僕たちがフィックスするから大丈夫なんですよ。観客も貴方達のパフォーマンスに入り込んでましたからね。では、Rojikaにとって、「音楽」や「歌」とは何でしょうか?
浅井:まず僕個人的には表現手段と言う他ないですね。それがロジカで音楽をすることで、ロジカで歌うことで、さらに伝わりやすく、多くの人たちと共有できるものになり得るんやと思います。だから、それは決してアンダーグラウンドでこじんまりと終わるものじゃなくて 、広い意味でメジャーグラウンドで鳴り響くべき音楽、唄やと思います。
中村:音楽は誰でも感じる凄く簡単な事、でも決して極めたり到達できないもの。少なくとも自分はそう思います。だからこそ、その不完全さが唄や音を通してヒトの心の『何か』にうったえ掛ける事が出来るんやと思います。自己表現する上でRojikaは良いキャンバスですね。
久保田:不特定多数とのコミニュケーション手段。「楽しい」や「悲しい」なんかの感情の共有ができる一番身近なものです。
●なるほど、ありがとうございました。では最後に、Art Yard informerの読者にメッセージをお願いします。
浅井:はじめて、ロジカです。これも何かの縁なので、是非ロジカをチェックしてみて、良かったらliveに来てほしいです。ほんとに政治家以上の強い気持ちで、皆さんの一票を欲しています。僕たちは今終わらしてはいけない音楽、唄をしています。応援お願いします。
中村:Art Yard informer読者の皆様、どうもロジカです。Rojikaは他にはあまり類の無い面白い音楽しています。まずは騙されたと思って音を聴いてみてください。そして騙され続けてください。(笑)今後ともヨロシクお願いします!
久保田:スルメのようなバンドなので1度と言わず2度3度とライブに来てください!はまりますから(笑)
Rojika Myspace Music >> http://www.myspace.com/rojika










