Art Yard informerが英・米・日ほか世界中のアーティストを特集するインタビュー・シリーズ "Recon"。9組目のアーティストになる今回は、関西・大阪の5人組グループthe circletsをピックアップ。"Cat Fight"ではキッチュでアバンギャルドなサウンドを聴かせてくれる、そんな5人をartyard studioにお招きしました。特集 -Recon- Art Yard informer×the circlets。
写真 : artyard studio
●よろしくおねがいします。まず最初にthe circletsが結成されたいきさつを教えていただけますでしょうか?the circletsというグループ名の由来は?
マサヤ : よろしくおねがいします。the circletsは神戸でdisko kittenというDJイベントを開催していたミズエさんとミカちゃん(現ice cream shout)、そこへ遊びに行っていた僕の三人で、自分達が聴きたい音楽を作ろうと始めました。ミズエさんがギターとベースを担当、僕もギターとベース、ミカちゃんがドラム、ボーカルはみんなで、という感じでした。以降メンバーや担当楽器をとっかえひっかえしながら活動してきたのですが、最近ようやく体制が定まってきたかな、という感じです。サダカズ君とサチさんは対バンからのスカウト、エリさんは僕が以前一緒にバンドをしていた縁で。circletは頭の飾り輪です。円形のモチーフは回転運動を表しています。レコードの回転、カセットテープの回転、CDの回転等々。今後音楽がどういう形態で存在していくのかは分かりませんが、全て0と1の数列に置き換わる前に、何かしらの記録を残しておこうという気持ちから名づけました。同時に、名前はただの飾りであるという二重の意味を持っています。
●"Alphabet At Dusk"では70's的でモンド調なサウンドがとても印象的ですが、the circletsが影響を受けてきた音楽などの遍歴を教えていただけますか?
マサヤ : kやクレプスキュール周辺の音楽に影響を受けている気がしますね。
ミズエ: pet shop boys / cloudberry jam / Saint Etienne / Serge Gainsbourg / can / silver apples / stereolab / broadcastです。かなり、ミーハーですが。
サダカズ : ポップスだと渋谷系、LB NATIONとか、その辺です。
●ありがとうございます。では作詞の過程についてお伺いしますが、シンプルな歌詞がとても耳に残るのですが、普段から詩は書き溜めていたりするのでしょうか?すごくストレートで普遍的な事を歌っていますよね。
ミズエ : (歌詞は)書き溜めたりはしていません。曲が出来てから歌詞をつけるので、曲のイメージから歌詞を連想しますね。ぴったり合うイメージはなかなか湧いてきません。イメージが湧いたら、そのイメージに合う言葉を探していきます。シンプルで普遍的にしようという意図は特にありません。漠然と日々感じていることを抽出して歌詞を作っているので、私が感じていることは普遍的なことなのでしょう。気をつけていることは、陳腐な恋愛詩を作らないことと、客観性を保つことです。物質的、環境的な事柄へ感情を投影させた歌詞を作ることが多いので、それがシンプルに聞こえる所以かもしれませんね。または単に英単語の語彙の幅が狭すぎるせいかもしれません。
●では機材についてお聞きしたいのですが、メンバーさんそれぞれ愛着のある楽器やイクイップメントはありますか?ライブ時でもレコーディング時の機材でもかまいませんが。
マサヤ : 楽器に関するこだわりは特にありません。しいて言えば僕の使っているムスタングのカラーリングや、ストライプが入っているところなどは気に入っています。
ミズエ : マイクロコルグはコストパフォーマンスが良い機械だなあと感心します。借り物ですが。地味な色感とか側面の木の部分も好きです。あと普段使っているノート。これがないと不安です。
サチ : 愛着のある特定の楽器というのはないですが、なるべく自動じゃなく人力的なものが好きです。
●ところで、レコーディング時にこだわっていることや、大切にしていることなどはありますか?
マサヤ : 過程ではなく結果が全てだという気持ちで。可能な限り客観的な視点を保ちながらレコーディングしたいと思っています。同時に自分が聴きたいものを作るわけですから、主観と客観の両方を満足させながら作業しなくてはならない。あたりまえの話ですが・・・。大変なだけにやりがいのある作業だと思います。
サチ : 無理をしない・ 焦らない・ストイックになりすぎない・モチベーションを大切に!!!
ミズエ : 喧嘩をしないこと。御飯をきちんと食べておくこと。のどの調子を整えておくこと。時間に遅れないこと。ポジティブになることです。
サダカズ:良いムードを保つように、お菓子をいっぱい買い込んでおくようにしてます。
●ではthe circletsが今現在、国内外で注目しているアーティストがいましたら教えていただけますか?
サダカズ : 関西拠点に活動しているアーティストたちが、愉快です。関西のライブハウスには素晴らしい表現者がたくさんいますので、本当に刺激になります
サチ : 名古屋のバンドが非常に気になります!ゆる路線だとジョンのサンさんとか、ペペ&プリマとか。名古屋に行きたい・・・。
マサヤ : 詩人Rikki Ducornet、写真家Edward Burtynsky、漫画家?Jonathan Chandler、などが最近気になっています。関西ではひるねレコーズの人たちが面白いことをやっているなぁと思います。
ミズエ : Grayson Perry/UKですね。
●なるほど。では、最近のライブなどでおもしろいエピソードなどありましたらお聞かせください。
サダカズ:リハーサル中にミキサーから煙が!
●それはヤバいですね…(笑)
エリ : 5人編成になって初めて出演した、7月の「神戸ZINK」でのイベントが印象的でした。会場が広くてのびのび演奏できましたし、卓球台があったので、ライブ後はみんなで遊びました。すごく盛り上がりましたよ。
●Art Yardは神戸ZINKはちょうど8ottoの夏のイベントに映像で参加したのですが、sk8のランプがあったりとても雰囲気があるところですよね。
ミズエ : あと、前回のレコーディングの際にまさやんがコーラをスタジオ内でダバーッってこぼしたのを機に、スタジオのお兄さんと打ち解けられたことですね。
マサヤ : ライブ前の空き時間にみんなでぶらぶらしている時に、突然エリさんがコーラスの練習がしたいと言い出したので、人通りの多い商店街を歩きながら小声で練習しました。異様な光景でした。
●(笑)でもなんとなく分かるような気がします。ではthe circletsがこれから挑戦してみたいことや、コラボレーションしてみたい事などはありますか?音楽以外のカルチャーともマッチしそうな雰囲気を持っていると思うのですが?
マサヤ : そうですか?でも今は音楽だけで手一杯ですね・・・。次の音源が完成したらイベントをしたいと思っているので、その時には何か面白いことをしたいな、と漠然と考えています。
ミズエ : 海外でライブやりたいです。お客さんの反応を見てみたい。
●では最後に、Art Yard informerの読者にメッセージをお願いします。
サダカズ:あまり頻繁にはしていませんが、是非ライブなどに遊びにきて欲しいです。
マサヤ : インタビューを読んで下さってありがとうございました。
Photo : artyard studio ©2009












