新たな才能を得て、さらなる進化を遂げる珠玉のレーベル、WARP。そのWARPにおいて、自らを新しいジェネレーションと認めるL.Aの気鋭ビートメーカー、Flyng LotusがArt Yard informerのインタビューに姿を現してくれた。ジョン・コルトレーンを叔父に持ち、フィルム・メーカーとしても多彩なセンスを持つアーティストである。移りゆく時代の中、『新ワープ世代』の表現者として、エレグラでは我々日本のリスナーにどのようなパフォーマンスを投げかけてくれるのか?Art Yard informer×Flyng Lotus インタビュー。
●では、あなたの来歴について少し教えていただけますか?何処で生まれ育って音楽をするようになりましたか?
サンフェルナンド地域にあるLA周辺あたりだよ。音楽家族に育ったから、必然的に「オレも音楽やりたい!」って気分になって。エレクトロ・ミュージックやヒップホップなどのプロデュースとかにのめり込んでいって、今に至っているわけさ。
●あなたは映画について学んだとお聞きしていますが、そういった事は音楽活動にも影響はありますか?映画に関しては今も興味を持っていますか?
今もフィルムに関しても制作中だし、音楽も好きだけど映画も大好きさ。叔母にあたるアリス・コルトレーンのドキュメンタリーも制作中だけど彼女が亡くなっちゃったから。彼女の歴史を、彼女そのものをさらにオレなりに理解したくて、まだ暖めている最中さ。今次のアルバムの制作で忙しいし。決して映画を忘れた訳じゃないよ。
●なるほど。ではあなたのEP"Los Angeles"についてお伺いします。アルバム制作のプロセスや反響についてお聞かせいただけますか?
反響はものすごくいいよ。プロセスに関しては、ただ膨大な数のサウンドを作って、それをどうやってうまくまとめるかというオレのアイディアを形にする。自己紹介的になるべくパーソナルな体験になるように努力しただけさ。
●ところで、あなたはLAのどういったところが好きですか?日本の読者に今現在のLAの音楽シーンや、どういったものがホットかを教えていただけますか?
LAはラブリーな場所だよ。常に天気もいいし。ビーチもあるしきれいな女もたくさんいるし、メディカル大麻は合法だから吸えるし、町をクルーズしたり、音もがんがん出せるし。多様な人種がいるし様々なサウンドや音楽シーンが溢れているし、刺激的だよ。Nosaj Thingは今熱いね。
●ライブ時のセットアップはどういったもでしょうか?あなたがいつも仕様している機材についてお聞かせいただけますか?
オレのパフォーマンスは毎回違うけど、使う機材は一緒さ。ライブの時はAKAIのMPD24を使ってる。曲のリミックスやアレンジをする時はまた違うんだ。
●なるほど。それでは質問を変えて、あなたの普段の一日はどういった感じで過ごすのでしょうか?
皆と変わらないよ。起きて、音楽制作して、仕事のメール作業して、また音楽制作して、映画をみたり、大麻吸ったり。あ、基本大麻は一日中吸ってる。後は、食事したり。そんな普通な感じだよ。
●では、音楽以外のことであなたにインスピレーションを与えてくれるものがありましたら教えていただけますか?
映画、アート、セックス、金、ドラッグ、いつもと同じ感じだよ。
●日本のポップ・カルチャーや音楽についてはよくご存知でしょうか?それらについては?
もちろん。日本文化のファンだよ。明らかに、オレのアーティスト名を見てもらえばわかるようにさ。大好きさ! アニメも好きだし音楽も、ゲームも面白い。最近アニメは見てないけど、宮崎駿のジブリものは全部いいよね。あと、『鉄コン筋クリート』もよかったよ。オレは日本のファンだ。
●あなたは常にいくつかのプロジェクトで動いていますが、今現在のプロジェクトについて、また近い将来の予定について教えていただけますか?
今次のアルバムの制作に集中している。3月ぐらいのリリース予定なんだけど、今それに向かって忙しい。それぐらいさ。
●今年はWarpの20周年になりますよね。ここ数年の間とはいえWarpと共に過ごし、共に仕事をしてきて、Warpの20周年記念はあなたにとってどういった意味を持ちますか?
Warpとはすごく良い関係を保っているよ。ファミリーの一員だというのを凄く感じる。仕事してまだ間もないけど、すでに様々なことがオレの周りでおこっているし。素晴らしい仕事をしてくれたのは証明されているだろ。最近のワープはアンダーグランドミュージックじゃなくて、もっとバンドものとかに集中していて。ま、それもクールだけど、それで失ったものもあったんじゃないかな。というか、いうなればワープにとっては新しい時代の到来ってことさ。ビート系の音楽にまた方向性がシフトしているし。オレにとってはクールなことさ。ワープにとってオレは新しいジェネレーションの始まりさ。新ワープ・キッドさ。
●ではArt Yard informerのインタビューでのお決まりの質問ですが、あなたにとって世界で最も美しいもの、そして醜いものとは何でしょうか?
う~ん。最も美しいもの。。。それは難しい質問だな。インスピレーションかな。人が人にインスピレーションを与える。それは素晴らしく美しいものだね。クリエイティブな力が他の人に影響を与えたりすることは、まるで生命に息を吹き込むかの様に美しい。とてもパワフルだと思うんだ。最も醜いものは、、、無知かな。
●ありがとうございます。では最後に、Art Yardの読者、特に若いアーティストやミュージシャンに向けてメッセージをお願いします。
クリエイティブな人は自分自身を問いかけるべきだ。自分は何を言いたいのか?自分の魂のスピリチャルさとアートのバランスがとても重要だから。多くの人が人生に幸せを求めるかもしれないけど、大体幸せというのは物質的現実世界を超えたところからくるというのを自己理解してから生まれてくると思うんだ。真のクリエイティビティはもっと己の魂との繋がりを大事にすることさ。
Thank you!












