2010年にはデビュー12周年を迎える我那覇美奈がArt Yard informerに登場。新たに彼女の音楽に触れるリスナーの為に、あらためて彼女の生い立ちや、声に対するこだわりなどの話題から、自身のツアーと平行して参加している井上陽水のツアー、そしてArt Yard informerのクリエイター層の読者に向けてのメッセージを含め、着実にキャリアを重ねながらも、等身大の歌を届け続けてくれる彼女にインタビューを行いました。シングル『優しい涙』の名を冠したこのツアーでは、会場限定の同シングルを手に入れるチャンス。2009年のツアーも残すところあと4日!ファイナルは東京・恵比寿の天窓switchにて最高のステージをみなさんに届けてくれるはず。今年は彼女のライブで素敵な年末を過ごしてみてはいかがだろうか?さらに、2010年には新たなプロジェクトでの動きも期待される。我那覇美奈 × Art Yard informer スペシャル・インタビュー。
●ArtYard informerのインタビューへお越しいただき、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。まず、我那覇さんは昨年デビュー10周年を迎えられていますが、新たなリスナーのためにも、改めて我那覇さんのバイオをお聞きしたいと思っています。音楽の世界に入ったきっかけや、我那覇さんの音楽遍歴について教えていただけますか?
うちの母がラジオのDJになるのが夢だったので幼少の頃から家ではいろんな音楽がかかっていました。サンバから、ジャズからある時はリチャード・クレイダーマンで、みたいな。日本の歌謡曲もよく聴いていましたね、本当にごちゃ混ぜでしたよ。まず、16歳でデビューしたというのもあるのでけっこう遡るんですけど、小学生の時に音楽教室でカーペンターズのカバーしかしないっていうバンドをやっていて。ヤマハのティーンズミュージックフェスティバルに出たんですね。それで奄美で優勝して、鹿児島大会に行ったんですけど、その時のビデオが回りにまわって今のレコード会社の人が見てくれたっていう感じですね。だけどまだ3年生で(笑)スカウトしてくれた人たちも、もう高校生くらいにはなってるだろうって思ってたみたいで。そしたら、そのビデオからまだ2、3年しか経ってないからまだ6年生で。東京に来る話があったんですけど、小学生だから親も反対しますよね。私自身は行きたくて仕方なかったんですけど結局は中学を卒業してから東京に行って、1年くらいしてすぐデビューしました。
●とても猛スピードで凄いですね(笑)
話すと凄いかもしれないんですけどね(笑)。やっぱり二十歳くらいの時に一度悩みました。歌が大好きな子供のままやってきてしまったっていうのがあったので、それこそアートだったり物作りをしている人たちに対してコンプレックスもありました。それまでギターを真剣に弾いてみたり歌詞書いたりとかも、私なんか出来ませんって思ったり。でもこういう世界にいるからこそ、いろいろ考えるきっかけになりましたね。自分の言葉で、自分らしいことで、誰かに良い影響があるようなことをしたいなっていうことを思い始めました。根本は変わらないですけどね。がむしゃらにやってきた自分も好きですし。
●なるほど。そして来年でデビュー12周年ということですよね。
正直10周年の時も、どうしたらいいかよく分からなくて。本当に10代の頃はがむしゃらにやってきたので、感覚的にはまだ5周年くらいです。10代の頃はあまり考えを口に出せなかったっていうのもあって。やがてそういうのが溜まってしまって。6年前くらいかな?今ここで出来ることはやりきったかなと感じて最初にお世話になった事務所を辞めました。どうしてもやっぱり一人で自信を付けたいというのがあって。いろんな人に10周年のこととかを言われても、実感もないし。年齢的にもアラサーなわけで(笑)いろいろ考える頃ですよね。なので今現在は一人なんですが、結局はシングルを出したり、こうしてライブをさせてもらったりいろんな人にお世話になっていますよね。だけど全部が自分からの発信という感じなので。できなくても言ってみるっていう。我那覇色っていうのが強いですね。今までいろんな方達と仕事をしてきたからクオリティーは落としたくないし、ちゃんとやってきたっていうプライドも持ちながら。発信が自分だと出来たものに対しても気持ちが違いますよね。今まで点と点がばらばらだったのが、線になってきた感じですね。
●では現在のツアーに対してはいかがですか?すでに中間地点に来ていると思うのですが、ここまでの道のりを振り返ってみていかがでしょうか?
5月にシングルを出したんですが、ライブ会場限定での販売なのでライブに来てくれた人しか買えないんです。来て下さいって言ってしまってるような感じもありますけど、だからこそ行ったことのない所とかずっと行っていない場所に行こうって思って。九州なんかは本当に小さな会場で。お客さんいるかなっていう不安もあったりしたんですが、待ってましたって言ってくれる人や、来てほしいと思ってたと言ってくれるファンの人もいて。そういう人たちの声を聞くことができて生身で感じる事が多かったんですね。CDもライブに来てくれた人はほとんど買ってくれましたし。がむしゃらにやって来た中で歌がちゃんと届いていたんだって実感しました。10年やってきた財産というか、自信を持っていいんだって思えましたし、このツアーで出会い直した人が沢山いて、私ってなんて幸せなんだって思えましたね。
●ご自身のツアーと平行されて井上陽水さんのツアーにも参加されていますよね。そういった経験からどのような刺激を受けていますか?また、ツアー参加時の楽しいエピソードなどありましたら教えていただけますか?
陽水さんは同じレーベルの大先輩で、もうずっと前から大好きな方で。最初はメル友みたいな(笑)。今回のツアーは以前レコーディングにコーラスで参加させてもらったことがあって、その延長という感じです。コーラスなので、陽水さんの背中を見ながら歌うんですよ。もう凄いとかを飛び越えて笑ってしまいました(笑)。コーラスがない時なんかはまじまじと聴いちゃいますし。声がもう素敵すぎるんです。一緒にステージに立つ確立なんて沢山いるミュージシャンの中でも少ないと思うので本当にありがたいなと思っていますね。あんな第一線で40年も歌ってる方ですから。誰もができることではないし大変だと思うんですけど、続けていくと何かあるんでしょうね、そこに。この前武道館公演だったんですけど、やっぱり特別なステージでした。このツアーに参加させてもらっても思うんですが、長く続けるには、才能もそうだけど人間性も重要な気がしました。陽水さんのバンドメンバーの方達もずっと長くやってらっしゃるので、陽水さんも急に曲を変えたりするんですよね、なので急に言われてそれをコーラスの3声で割ってみたいな感じでやっていましたね。音感の部分でもかなり勉強になりました。コーラスは3人なので、時々前に出たいっていう衝動を抑えながら歌ってましたね(笑)
●では、ご自身の作品を製作する時に我那覇さんが最も重視している事は何でしょうか?サウンド的なことや、曲を作るプロセスなどで特に気をつけている点を教えていただけますか?
自分が一番に自信を持っているのはやっぱり声なんですね。なのでシンプルにあまり難しいことをしたりしないようにしています。今回は自分で作った曲もあって、とってもつたないんですが、シンプルでつたなくても届くっていうものにしたくて。
●なるほど。では音楽以外でご自分の作品に影響を与えているものはありますか?
写真集が好きですね。月の名前、空の名前っていう本があって。色によって空の名前が載っていたり。お家でよく眺めたりします。あとは映画や本も好きです。「はじまりの歌を探す旅」っていう本があるんですが、あとがきで私のことが書いてあったんです。これは最近人に教えてもらったんですけど、けっこう前の本なんですね。2枚目のアルバムの中にトラヴェリング・サンズっていう曲が入ってるんですが、その時に回っていたツアーのことを思いながら作った曲で。作者の方が、我那覇さんのこの歌は、この本のテーマソングみたいでしたって書いていてくれてて。その時に言ってよー!って(笑)もう何年もあとになって知ったので。お話も歌を巡る旅のお話で素敵だったのでとっても嬉しかったです。
●ところで最近気になっているアーティストなどはいますか?
最近ではないですが、キャロル・キングのライブを生で観る機会がありまして。しかもメアリーJブライジとファーギーも出るイベントで。なんか不思議な組み合わせだったんですけど、だんとつで一番年上の彼女が一番楽しそうに歌っているように見えたんですよね。とにかく楽しくて仕方ない感じで。陽水さんみたいな大、大、大先輩ですけど(笑)共演できたらいいですよね。
●では気になる今後の予定などを教えていただけますか?
今回のツアー限定でのシングルが、嬉しいことにもう売り切れそうなんですね。ワンマンの前になくなってしまうなら、追加で作ってまた他の場所を回りたいなと思って。来年は四国とか東北とかまだ行ってないところも行きたいですね。あとは浜田省吾さんと今Fairlifeというプロジェクトでレコーディング中なのでその事も楽しみですね。あとは別バンドでの活動も企画中です。いろんなジャンルが好きで。もう10年やってきてるのでこれからはもっともっといろんな歌を歌っていきたいですね。
●では最後になりますが、Art yardinformerの読者(多くはクリエイターかと思います)に、我那覇さんからのクリエイターとしてのメッセージをお願いいたします。
私は、歌が私自身みたいなもので、幸せな時も悲しい時も全てそれが歌に出てしまうんです。格好いい事は言えないですが、歌は私の全てみたいなものなので、これからもどんどん歌っていこうと思います。なので皆さんも、ダメだなって思う時も自分を信じて、貫くしかないと思います。そんな時こそ底力を見せて続けていってほしいなと思います。
我那覇美奈LIVE TOUR 2009 ~優しい涙~
12.17 [木] 広島 Live cafe Jive
12.18 [金] 大阪 LIVE SQUARE 2nd LINE
12.23 [水.祝] 福岡 DREAM BOAT
12.28 [月] 恵比寿 天窓switch
詳しいinfoはこちらで http://www.ganaha.net/index_top.html










