広田勝紀のインタビューが先日難波artyard studioで行われた。ともかく声が良い!佇まいがカッコ良い。ライブも抜群に雰囲気があり、まさに和製ジャック・ジョンソンといったところだ。ハナレグミが好きな方にもお薦めしたいアーティストなのだが、ともかく最近のアコースティックなアーティストの中でも頭ひとつ飛び抜けている。その声、ライブやMyspaceでも是非チェックしてみてほしい。インタビューはこちら。
●Art Yard informerのインタビューへようこそ。まずは広田勝紀としての活動のきっかけについて教えていただけますか?
はい、もともと小さい頃に3、4年ほどピアノを無理矢理させられていて。で、まあすぐに辞めて、実際に音楽がいいなぁ、と思って始めたのは中学二年生の11月の火曜っていうのは覚えているんですけど(笑)。ドラムが足りていないバンドで演奏して。で、ほぼ平行に家にクラシック・ギターがあったのを弾いていて。その時何を思ったか、エレキギターを通販サイトで買って、そのときはフェンダーくらいしかしらなかったんですけど、形はKen Yokoyamaが使っていたレス・ポールがほしくて。それを弾いたときに、『あっ、自分はエレキじゃないな・・』と思って。で、おばあちゃんの家に捨て置かれていた、親戚のおじさんのアコギでカバーなどをしていて。一緒にハーモニカも始めて、そこからもうすぐ曲をつくっていったという感じですね。●広田君のサウンドはルーツ色と声質の入り込みやすさというか、ポップさがとても自然なバランスで心地よいのですが、元々はどういった音楽から影響をうけたのでしょう?
弾き語りの延長で始めたのもありますけど、一方では激しいメロコア・パンク路線のものもしていたり。そっちのほうがどちらかといえば活発だったんです。高校の頃はゆずのようなユニットを組んでいて。それが終わって大学卒業前の頃に親にブルースとか、オーティス・レディングを聴かせてもらって。そこからブルース的な歌い方のほうが声が出やすい、とか色んな発見がありまして。その時に作った曲とかも今でもやってますね。アプローチの仕方は変っていますけど。でもBRAHMANとかあっち系のものもやはり聴いていましたね。RANCIDとかも全然好きで(笑)。その一方で落ち着いたものも聴いてました。
●なるほど。では、レコーディングについてお伺いします。広田君の既存の音源では一発録音の音源などが中心ですが、空気感が声質を際立たせていて、かなりクオリティーが高いと思うのですが、レコーディング時に重要視していることはありますか?
あれは、ほんとにMACのマイク端子だけでピっと押して録音しているんですよ。
●え、ほんとに!?パソコンの内蔵マイクだけで!?すごいね?(笑)
ええ(笑)まあすこしはエフェクトとか掛けていますけど、二枚目を録ったときはミキサーとかを借りてきて、それも家で録音したんですけどね。その時はアットホームな雰囲気が伝わればいいなと思ってたんですよね。今作っているのは和歌山の有田郡の山の中で録っていたり。電波も入らないところですね。そこに倉庫があるんですが、そこに機材を置いて、いっせえの、で録りました。
●なるほど。ところで現在メインで使用しているギターや楽器について教えていただけますか?
テイラーの810ですね。結構高い(笑)ただ、マイクはピエゾを付けているんですが。最初はジャック・ジョンソンも使っていたと思うんですが、COLE CLARKが良いなと思っていたんですが、日本の気候と合うのか?ってこともあって。でも特にこだわりとかは無いんですけどね。
●では、ご自分の音楽や声については周りからはどのような評価を得られていますか?個人的には、例えばジャック・ジョンソンの音楽や、とてもピースフルなアーティスト像を連想させるのですが。
逆に声しかない(笑)。でも、まずは声の事はよくいわれますね。ちょっとコアなおっちゃんとか。おっちゃんとかからはディランぽいとかそういう事を言われますけど、女の子とかには奇麗な声とか。わからないですけど(笑)最近は作品の言葉とかも滑舌よく、ってのもあるんですけど。歌詞はすごく苦手なんですけどね。
●曲のインスピレーションはどこから?
いろいろですけど、ふっと来るときもありますし、ドラムを叩いている時とか。同時に出てくる事もありますね。その歌詞しか当てはまらないメロディーとかもありますし。コードもほとんど難しいのはないですし。
●ライブをおこなっていく中で、印象に残っているエピソードなどはありますか?
この前はバーだったんですけど、ガールズバーとかでやったことありますよ。あんまりイヤな場所とかないですね。生音とかでも。MCとかでも、お客さんから声がかかるのは嬉しいですね。僕は自分からはいけてないからですね(笑)
●広田君はお酒がある場所に合う音楽だからね。ところで、バンド編成でも演奏されていますが、バンドとソロの時で、実際にはプレイしていてどのような感覚の違いを感じますか?
今バンドでやっているのはサポートって感じではなくて、ドラクエで言うところの「良い装備をつける」ってのではなくて、「パーティーを増やす」っていう。結構模索中ですけども。最初はソロから変則的な編成でぐるぐるまわってる感じだったんで。いろいろしたい延長線上、バンドにも行き着いた感じですね。ドラムは友達のバンドのドラムだったんですけど、声を掛けて自然とやるようになりましたね。
●なるほど。広田君にとってライブならではの良さとはなんでしょうか?
音の大きさもありますし、毎回違う事を歌う癖もありまして、そのときにしか言えない事とか、奏でられないメロディーもあるし、そこを如何に楽しんでもらえるか、っていう。何かしらその時の感じ、というのが。始めて僕のライブを観てくれた人は、例えば声のことを後でメールしてくれたりとか。
●自分がコラボレートしてみたいことで、またはご自身で音楽以外に興味のあるものはありますか?
コラボすることはとても好きで。VJを入れてライブをしたことがありますし。でも基本的に色んな人が出るイベントに出てまして。ライブペイントとか、紙芝居とか。直接ライブペイントしながら歌う、とかはないですけど、機会があればしたいですね。今度もジャケットサイズのアートワーク展覧会でやりますし。
●音楽以外にも興味ある事ってあるの?
クワガタなんです(笑)。虫。昔、部活のあとに父と山にいって、クワガタを取りにいきましたね。サバンナ系の番組を観るのも好きですね。釣りとかも。
●完全に音楽と合っているね(笑)。アウトドア系な。
ドラムのゲンちゃんが釣りの師匠なんですけどね。でもそこで景色が奇麗だったりするので、良いものを得てきたりするんですよね。
●例えばさっき話していたジャック・ジョンソンもそうなんだけど、印象的に何か明るいものを感じるよね。そういうのが音楽的にも出ているというか。
でも大学生の時は誘惑が多すぎて、ぜんぜん音楽できてなかったですね。インストバンドとかもやっていたんですけど、ドラムボーカル的な感じで。歌でいこう、と思ったのは、声どうこう、というのはやはり言われてきたので、その中で気付いていったというか。そこからジャック・ジョンソンやハナレグミとか、やはり意識はしてましたけどね。
●では最後になりますが、広田勝紀から読者へメッセージをお願いいたします。
最近不況ですけども(笑)、衣食住以外の「楽しい」というところは絶対必要かな、と思うので。そこは大事にしてほしいと思いますね。やはり音楽をしていて、いろんな人と会える確率が高くて、その出会いがいつも楽しいなと思っていますし。音楽は自分を出せているので、そういう場があるのが良いなと思っていて。CDとかってよりライブにまず来て、そこでコミュニケーションをしてほしいな、と思っています!
8/28(土) 難波artyard studioに出演予定。ジャケットサイズ展『Square Pack』にて、
THE FUNCTIONS、THE FRACTURES他、超強力なメンツと共演予定。
声を気に入った方はhttp://www.artyard.jp/artyardstudio/から要予約!
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