●イベントおつかれさまでした。桃ごはんさんは楽団でも活動なさっていますよね?桃ごはんさんとしての活動のきっかけを教えていただけますか?
わたしはこれまで音楽活動をしたことがなかったんです。自分が音楽をするとは思っていなかったので、始めた時期はすごく遅いです。2003年から女の子二人でインストメインの「RIcotta(リコッタ)」というユニットをやっていたんですけど、1年かけて野外録音の音源を作ったら全てやりきってしまったので、2007年の夏に一度解散しました。リコッタでは相方がベースとサンプラー、わたしはフルートとアコーディオンをやっていて、歌は下手だったのでポエトリーリーディングをしていました。アコーディオンはずっと独学だったので、ちゃんと基礎を習いたいなぁと思って、大好きなアコーディオン弾きのかんのとしこさんのレッスンを受けるようになりました。それと手元にウクレレがあったので何度かレッスンを受けました。ギターは弦が6本もあるから挫折したんですけど、ウクレレは弦が4本だし弾けるかも?と思って・・・(笑)
ソロ活動をする予定はなかったんですけど、2008年の4月に写真展をすることになって、そのときになげせんライブをしました。しかもワンマンライブで2daysです(笑)持ち曲が3曲しかなかったのに、無謀すぎますよね(笑)それからライブのお誘いをいただくようになって、たくさんライブをさせてもらうようになりました。ソロを始めて1年ちょっとですが、今では持ち曲も増えてきましたよ。
●ライブで一番感じたのは、パンクばりにストレートな歌詞!それと、あのウクレレの柔らかさとのコントラストの魅力だったのですが、曲はどのようにして書いていますか?
曲の書き方はいろいろで、歌詞が先のときもあるしメロディが先のときもあるし、同時に降りてくるときもあります。ウクレレのコードをあまり知らないので(笑)、3つくらいのコードを繰り返し弾いているうちに曲になったりします。最近まで曲を作ったことがなくて難しいことは出来ないので、単純なメロディが多いです。昔から詩を書くのが好きで、書きためた詩に曲をつけることもあります。わたし実は「チーム毒舌」という謎の集団を作っていたほど毒舌で(笑)ニコニコ笑ったまま人を刺す、みたいなイメージらしいんですけど(笑)歌詞って、何かに例えてみたり遠回しに言葉を使っていることが多いじゃないですか。わたしはそういうのを見るともどかしくって、自分では出来ないので自然とストレートな言葉になってしまうんです。自分で「浮気性の歌」と呼んでいる「ちがうひと」という曲も、「ぎゅって強く優しく抱きしめて」って言っておきながら「離れたいときには、いつでも離れてもいいのよ。だっていつも同じじゃつまらない」って、言ってるんですけど。これはそのまんま、ずっと同じ人と一緒にいてもつまらないっていう、わたしの気持ちです(笑)
●なるほど。桃ごはんさんが曲を作る時や、ライブの時に一番大切にしていることは何でしょうか?
わたしの歌には何のメッセージもないし、何のためにステージで歌っているのか自分でも分からないんです。歌も演奏も下手だし、いつもライブの後は凹んでいます。ただ、いろんな人に同じことを言われて気づいたことがあるんですけど。それは「桃ちゃんのライブは空気を変える」ということです。激しいロックバンドの後に出演したときも、会場全体の空気をガラッと変えてしまうみたいで、たばこ吸いながら音楽も聞かずに喋ってた人たちもたばこを消して黙って聞いてくれたり、背筋をピンと張って静かに聞いてもらえるみたいです。
好きなミュージシャンはたくさんいて、たくさんライブにも行くんですけど、影響は受けることはあっても「◯◯みたい」と思われたくない、というか真似は出来ないです。たまに「どんなジャンルの音楽やってるの?誰みたいな音楽?」と聞かれるんですけど、答えられないんです。たとえば「ウクレレで弾き語りしています」と言うと「つじあやのみたい?」って言われるんですけど、全然違うし・・・。好きな音楽とやっている音楽が違うんですよね。好きな音楽もジャンルばらばらだし、わたしは自分が出来る音楽をやろうと思っています。ほかのバンドさんを見に来たお客さんにも飽きずに聞いてもらえれば良いな、と思います。
●ところでライブでのMCも独特の雰囲気で、観客も好印象だったようですが、特に印象に残ってるんですが、ウクレレのヘッドに鈴が…(笑)あれが曲中にもMC中にも『チリーン』とふとした時に鳴るんですよね。あれは素敵ですよね。以前からずっと付けていたんですか?
MCはいつも何も考えていなくて、テンパっています(笑)一度オーストラリアの方とご一緒したときに、お客さんもほとんど外国の方ばかりだったんですけど、いつもどおり日本語でMCをしてしまったら全く反応がなくて・・・歌詞も日本語だし、どうしよう?ってさらにテンパってしまいました。上手にMC出来るようになりたいです。鈴は以前から付けています。一人で演奏するとどうしても音が足りなくて、足首に鈴を巻き付けたりしていたんですけど、いろんなことを同時に出来なくて(笑)結局鈴を鳴らさないまんまライブが終わったりするんです。ウクレレに付けていると、意識しなくても少しの振動でチリリンと鳴ってくれるので良いですよ(笑)「あの鈴、重くないの?」って言われたことがあるんですけど、重いしチューニングもすぐ狂います(笑)でもチューニングより見た目が大事です。ウクレレも音より見た目で選びました。
●なるほど。現在使用しているウクレレの他にもいろいろと好きな楽器などはありますか?ウクレレの入手経路についてのMCは大変楽しかったですよ。打楽器ものなども使用したりはするんですか?
ある人に「弾き語りだからと言って、ギターやピアノじゃないといけないという決まりはない。自由にすれば良い」と言われたことがあるんです。まぁ、わたしはギターもピアノも出来ないんですけど・・・。ウクレレのほかには、「メタロフォン」というドイツ製の小さな鉄琴を使って弾き語りならぬ叩き語り?もします。カリンバの弾き語りとか、鈴をシャンシャン鳴らして歌ったり、リコーダーを吹きながら登場したりとか。いろいろやります。一人でライブをするのに、ウクレレ、アコーディオン、鉄琴、リコーダー、と荷物が多くなって困ります。一人でいろんな楽器を演奏して歌とコーラスもして音源を作ったんですけど、ライブでは再現不可能なので、別物として考えるようにしています。あと、はしもとかよちゃんにギターをもらったのでリベンジしたいと思っています。ウクレレが弾けるようになったのでギターも弾けるような気がしてきたんですけど・・・。「なんでも出来るんだね」って言われますが、どれも中途半端です。がんばります。
●では話題を変えて、たとえば桃ごはんさんが現在コラボレーションしてみたい分野や、興味のあるカルチャーなどはありますか?
音楽以外では写真も好きで、これまで企画展に出品したり、個展も3回させていただきました。去年の写真展では写真と言葉の展示をしたのですが、今度はそれに音も付けて展示してみたいです。それとライブハウスではなく、カフェや野外でもライブをしてみたいです。野外と言ってもフェスとかじゃなくて、公園とかですけど。
●これからの活動の予定など、桃ごはんさんの先の動きについて教えていただけますか?
夏はライブをしないと決めているので、桃ごはんとしてのライブの予定はありませんが、最近またRicottaが活動再開しました。以前のような編成ではなく、素敵な方々にサポートしていただいて「リコッタ楽団」という名義でやっています。積極的に活動していないんですけど(笑)お誘いがあればライブをするかんじです。以前はインストメインだったので、ライブを見た人ほとんどが「イメージと違った!」と驚いていて。そのイメージというのが「かわいらしい歌もの」らしいんですけど、今回は歌ものが中心です。ソロのほうでは、ウクレレの曲は増えましたがアコーディオンの曲が少ないので、もっと練習して曲づくりもしたいと思っています。のんびり活動していきます。
●では、最後にArt Yard informerの読者にメッセージをお願いします。
これから夏ですけど・・・夏が終わればライブをたくさんしようと思っています。
遊びに来ていただければ嬉しいです。
>>桃ごはん Myspace Music http://www.myspace.com/glicom
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