SANTARA × Chip Chaplin『Junction』@artyard studio

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Chip Chaplinというグループがartyard studioにおいて、SANTARAとのスプリットイベントを開催するという知らせを聞いた時、すぐにその情景が浮かんできた。それは artyard studioという生アンサンブルの場で彼らが積み上げてきたスキルと、ティンホイッスルの音色や優れたコーラスワーク、押し引きのアレンジングでアイリッシュ・トラッドという豆を焙煎し、現在の日本の若者らしいポピュラーミュージックにその香りを閉じ込めてきた、彼ららしい音楽が漂う空間。一方のサンタラにおいても一聴してフォークロアの煌めきを有したユニットであることは明白だが、この白い会場(artyard studio)でも一筋縄ではいかないパフォーマンスで観衆を楽しませてくれることは間違いない。

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artyard studioという空間は、アーティスト自身の押し引きによって生まれるグルーブやアンサンブルを楽しめる場所である。サウンド的なごまかしが利かないこの白いコロッセオで、錬磨され熟成してきたChip Chaplinはさながら古参グラディエーターといったところだが(ただし、音楽は牧歌的であり、とても実直な青年たちである)、サンタラというこれまた無数の経験を積んで来た、言わずと知れた手練アーティストとの表現者としてのタイトルマッチは非常に楽しみなのだ。

また、アート作家 三鼓梨菜による作画とアニメーションを全編に使用したPV『月に泳ぐ』も、非常に丁寧に作られた作品として楽しむことができ、アイリッシュからの影響だけではない、彼らの異なる魅力の一面をリスナーに伝えている。アート作品としてこれらを描き込み、ソフトウェアでさらに楽曲に適したアニメーションに落とし込むことは作家にとっても容易ではない。楽曲と三鼓による作品とがしっかりと結びつき、矛盾のないひとつの映像作品となっているのは(さらに素晴らしいことに、この作品は観るものに想像する余地を与えてくれている)、アーティスト同士が互いの表現とお互いの活動する世界を知っているからに他ならない。アートと音楽という組み合わせが溢れ始めている今、アート作家という存在がどのようなものなのか、音楽とアートがどのように作品を高め合うか、もしも互いに不勉強であればこういった丁寧な作品は生まれないだろう。

また、イベントでは三鼓梨菜に加えて、KORG × Art Yard『tinyPIANO Exhibition』で筆頭作家の一人として参加しているBanicoがサンタラの映像演出原画で参加している。当日は二人のアート作家の作品も音楽と共に映像で体験する事が出来る。

ともあれ、SANTARAとChip Chaplin、この二つのアーティストが織りなすひと時を皆さんとじっくり味わえることが楽しみである。

5/31[Sat] SANTARA × Chip Chaplin『Junction』@ artyard studio
open 18:00 staart 18:30 / adv ¥3,000 door ¥3,500 (+1D¥500)

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※定員に達し次第〆切/整理番号等はありません

Chip Chaplin >> http://chipchaplin.com

SANTARA >> http://www.santara.jp

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